年に一度の贅沢をしに、冬の味覚の王様「カニ」を食べに行ってきました。
今回は兵庫県新温泉町の浜坂温泉郷、ここは鳥取県との県境にあり、近くの浜坂漁港はカニの品質、漁獲量とも日本一になっています。
そこには「かにソムリエ」がいて、今では「かにソムリエのまち浜坂」として知られています。
「かにソムリエ」とはカニの目利きから料理などのエキスパートで、カニのことなら何でもおまかせできる人のことです。
そんな浜坂温泉郷の中にある七釜温泉の「あかね荘」でのカニ三昧をしてきました。
七釜温泉(しちかまおんせん)は昭和30年に井戸掘り中に偶然に発見された温泉で、浜坂温泉郷では最初に発見された温泉です。
地区の中には5~6軒の宿があり、「あかね荘」もその中の部屋数が4室だけしかない小さな宿です。
鳥取空港からレンタカーで直行したので午後1時頃には「あかね荘」に着き、チェックインだけを先に済ませました。
なぜならば全国旅行支援のクーポン券が発行されるので、それを今日中に使う必要があったからです。
それは兵庫県内で2日間限りしか使えないクーポン券です。
明日は鳥取県方面に朝早く出発する予定なので、使うのはこの日しかなかったからです。
このクーポン券が発行されるのは嬉しいのですが、ちょっと使い勝手が悪いですね。
使える場所も少ないし・・・そうは言いながら、ありがたく使わせていただきましたm(_ _)m
チェックイン時にはこのクーポン券の他に、温泉施設「ゆーらく館」の無料券もいただきました。
この辺りを観光しようと思っても、これと言った場所もないため、近くにある夢千代日記で有名な湯村温泉の温泉街を散策し、「ゆーらく館」にも寄って宿に入るまでの時間を過ごしました。
ここは日帰り入浴施設で七釜温泉の名前に由来する「大釜」の露天風呂と一般的な露天風呂、内湯があり近所では人気のある施設のようです。
何しろすべてのお風呂が100%源泉掛け流しになっている贅沢な温泉施設だということでした。
でも、この時は他には誰もお客様がいなく、貸し切り状態だったので、ラッキーでした。
[大釜のお風呂]
[露天風呂]
さて、宿に入れる時間になったので、「あかね荘」へ。
広い敷地内にある宿はアットホームな感じで、ご夫婦で経営しているようです。
小さな宿ですが、一言で表現すると「ほっこりとした宿」といった感じでした。
初めての宿だったのに、女将さんからはフレンドリーで遠慮のない対応をしていただきました。
部屋は和室10畳+広縁・洗面付きの、小上がり畳になっていて、おしゃれな部屋でした。
それぞれの部屋が趣向をこらした、全く別の造りになっていたようです。
この宿でのメインは食事でしたが、その前に温泉です。
内湯が2ヶ所あり、加温・加水なしの源泉かけ流し。
ちょっと赤みがかった色をした、とても気持ちの良い温泉でした。
これは大きい方のお風呂ですが、小さい方も同じような造りでした。
ナトリウムやカルシウムを含んだ硫酸塩高温泉、かけ流しになっていて水を足さなくともよい程度のちょっと熱めの温泉でした。
湯上り感はさっぱりと、疲れがとれてしまうようなとてもいい温泉でした。
温泉の後は、この旅の目的のカニの夕食が待っていました。