珍しい花を見つけた。
ウォーキング途中、中古車販売会社の店先にあった植え込みの中にハイマツのような木が広がっていて、その中にオレンジ色の花が咲いていた。
これは「バンクシア・スピヌロサ」と呼ばれている、オーストラリア原産のもの。
バンクシアの仲間は80種類ほどあるらしいが、その中の一つで、黄金色に赤いシベのブラシ状の花と、松に似た細い繊細な葉が特徴になっている。
別名ではヘアピン・バンクシアと言われている。
どういう訳か、この辺りの自治体はオーストラリアの各都市と姉妹都市になっているところが多く、そのためなのかオーストラリア原産の植物をあちこちで見かけることが多い。
元々このヘアピンは生産量が少ないため、手に入れるのも難しいと聞いていたのに、何と! それが大通りに面した場所に何気なく植えられているのだから、びっくりすると同時に盗まれないのかな? などと余計な心配をしてしまった。
まぁ、植物に興味のない人は気が付かないかもしれないけど・・・
花期は11月~12月、でも花が咲いていたのは1つだけで、その奥には既に枯れてしまったのか、タワシを長くしたようなものが残っていた。
[花の拡大]
[葉の様子]
色々と調べてみると、バンクシア・スピヌロサは樹高が3mにもなる木のようだ。
ところが現在では、もっと使いやすいように、樹高が低い矮性種が生み出されたようで、それが「バンクシア・スピヌロサ・バースデーキャンドル」という名前で流通しているらしい。
今回見つけた花も、木全体が這うような感じだったので、「バンクシア・スピヌロサ」には違いないが、もしかしたら矮性種の方の「バースデーキャンドル」なのかもしれないと思った。
学名:Banksia spinulosa
英名:Hairpin banksia
別名:ヘアピン・バンクシア
科名・属名:ヤマモガシ科 バンクシア属
原産地:オーストラリア