ウォーキングコースの途中にある家の庭に大きなサボテンが植えられています。
塀越しに見えるのですが、高さが5mくらいあるようで、いつも見上げながら脇を通っています。
しっかりと建築現場用の単管パイプで支えてあります。
『サボテン公園』などでしか見たことのないこのようなサボテンは「柱サボテン」と言います。
南北アメリカなどの乾燥した地域原産で、柱のように伸びる形の品種の総称です。
数多い柱サボテンの品種の中で、日本でよく見かけるものの多くは「鬼面角」というサボテンのようです。
鬼面角という品種は耐寒性もそこそこあり、日本でも育てやすいようです。
だから多分、これも鬼面角だと思います。
いつ通っても、蕾ばっかりで、花が開いていてもほんの少しだけ、全開している花を見たことがありませんでした。
たまたまある朝早くその場所を通った時、手入れをしている人に会いました。
そこで、「開いた花を見たことがないんです」と聞いてみました。
そうしたら何のことはない、
「この花は夜に咲くのだから、夜に来なければ見られないんですよ。」
続けて、「今は朝早い時間だし、曇り空なので昨晩の花が少し残っているのがありますよ。」と、塀の中に入って下の方に咲いていた花を見せてくれました。
全開ではなかったけれど、いつもより開いている花を見ることができました。
最初に植えた時の苗がどのくらいの大きさだったのか分かりませんが、こうして5mほどになるまでに20年かかったそうです。
学名:Cereus hildmannianus
英名:Peruvian apple cactus、Giant club cactus、Hedge cactus
和名:鬼面角
科名・属名:ケレウス属 サボテン科
原産地:ブラジル南東部からアルゼンチン