畑の片隅に黄色い花が見えました。
「エニシダにしてはちょっと季節が早いような気もするし・・・」、などと思いながら近づいてみました。
これは! 「ムレスズメ(群雀)」じゃないですか(@_@。
この数十年間ずっと見ていなかった花、久しぶりに出会えた花、感激でした!
桜の花が散るころに咲くと言われているムレスズメです。
桜はとっくに散ってしまったので、ムレスズメも満開を過ぎてしまったのでしょう、赤茶色の花が目立っていました。
ムレスズメの花は咲き始めは黄色なのですが、徐々に赤みを帯びてくるのです。
そうなると無残な様子になります。
もっと鮮やかな黄色の時に出会いたかったのに・・・
ムレスズメ(Caragana sinica)は、中国原産のマメ科ムレスズメ属の落葉低木です。
江戸時代に日本に渡来したと言われていて、スズメが群れて止まっている様子に似ていることから「ムレスズメ」という名前になりました。
樹高は約1~2mで、樹皮は暗褐色、枝にはトゲがありますが、このトゲは前年の葉軸や托葉から変化したものです。
葉は羽状または掌状で4枚の小葉があります。
花は黄色くて、春(4~5月)に枝に沿って下向きに咲きます。
花が終わると3~4㎝ほどの扁平した円筒形の豆果ができます。
ムレスズメの花はエニシダとよく似た蝶形ですが、花の基部にある筒状のガクがエニシダよりも長く、良く目立っています。
学名:Caragana chamlagu Lam.
英名:Chinese peatree
別名:金雀花(キンジャッカ)、錦鶏児(キンケイジ)
科名・属名:マメ科 ムレスズメ属
原産地:中国