4月7日
奈良2日目、この日は室生寺、長谷寺を回る6時間コースの観光タクシーを頼みました。
朝8時、タクシーがホテルに迎えに来てくれるので、あとはドライバーさんにお任せです。
一応、室生寺・長谷寺に行くことは決めてあるのですが、そのほかに時間が余ればどこかに寄ってくれることになっています。
ドライバーさんと打ち合わせをしてコースを決めました。
「大野寺」→「室生寺」→「長谷寺」→「大神神社」→「佐保川の桜」という順序で決定しました。
最初は宇陀市にある『大野寺』です。
大野寺はシダレザクラの名所として知られていて、境内のシダレザクラがちょうど満開でした。
朝早かったためか誰もいなく、静かなお寺でした。
お寺の近くに流れている宇陀川の対岸には高さ約30mの大岩壁に刻まれた弥勒磨崖仏があるのですが、崩れてしまったのか、全体像は分かったのですが、顔などはあまり良く分かりませんでした。
次は同じく宇陀市にある『室生寺』です。
室生寺は三重県との県境に近い場所にあって、真言宗室生寺派の大本山のお寺です。
かつては高野山が女人禁制であったことから、女性の参詣が許されていた室生寺は別名で「女人高野」と呼ばれています。
境内は至る所にシャクナゲが植えられていて、シャクナゲ名所としても知られているお寺です。
室生川にかかる朱塗りの太鼓橋を渡って桜が満開の「女人高野」に入ります。
立派な朱塗りの仁王門。
仁王門をくぐったところにある”バン字池”。
梵字の”バン”という文字の形を表しているそうです。
[鎧坂(よろいざか)]
バン字池の先にある石積みの階段、鎧坂です。
両脇にはずっとシャクナゲが植えられています。
上りきったところには国宝の金堂があって、内部には、中尊 釈迦如来立像・薬師如来立像・文殊菩薩立像・十二神将立像(六躯)が安置されています。
でも、ここは中には入らなくとも、回廊を歩くだけで、中の仏像が見られました。
案内をお願いしたタクシーのドライバーさんが歴史好きだったようで、仏像や伽藍のことなど細かく説明してくれたのですが、その時には納得してもすぐに忘れてしまいました。(後でパンフレットで再確認しました。)
金堂の左手から奥の院へは更に石段が続きます。
その石段の上には国宝の五重塔建っていました。
優雅な姿です。
両脇はここでもシャクナゲ、シャクナゲ・・・
この五重塔とシャクナゲの写真が室生寺のシンボルとなっているのに、まだ花が咲いてなくて残念です。
ここでドライバーさんから、「五重塔の絶景が見られる場所があるけれど、この石段を更に上った場所なので、健脚の人だけを案内します」と提案がありました。
そこで、健脚代表で撮ったのが下の写真です。
[シャクナゲに埋まる五重塔]
[斜めの角度から見た五重塔]
石段はきつかったけれど、やっぱり違う方向から見た五重塔は最高でした。
室生寺は桜よりもシャクナゲです。
シャクナゲが咲くまではまだもう少し。
だからなのか、参拝客とはほとんど会わず、静かでゆったりとした時間を過ごせました。
この後は『長谷寺』に向かいました。