奈良2日目(4月7日)
宇陀市の室生寺から桜井市にある長谷寺に向かいました。
長谷寺の門前に着くと、室生寺の静かな落ち着いた雰囲気とは違って、明るい感じのするお寺で、参拝客や観光客で賑わっていました。
さすがに「花の御寺(みてら)」と言われるだけあって、「総本山 長谷寺」の石碑の前からもう満開のシダレザクラが出迎えてくれました。
入山受付はこの先、階段を上るのですが、脇に緩やかな坂道もありました。
仁王門の前が参拝受付です。
仁王門をくぐると本堂へ続く有名な登廊(のぼりろう)があり、この登廊は、上・中・下に分かれていて、合わせると全部で399段の階段になっています。
登廊の両側は一面に牡丹が植えられ、途中には数多くの灯籠が吊るされていました。
登廊はいつも誰かが上り下りしているので、誰もいないときは滅多にありません。
その滅多にないチャンスが訪れたので、シャッターを切ったところ、何とも言えない絵になる光景となりました。
登廊両側の牡丹が咲くまではまだまだのようです。
長谷寺では本堂までの上り下りが困難な方に限り、境内送迎車両が用意されています。(無料です)
このことは知らなかったのでしたが、ドライバーさんが教えてくれました。
足の悪い人はとても登廊を上れません、でも車で簡単に本堂まで行けるのですから、とても良いサービスだと思います。
[特別拝観の看板]
登廊を上りきったところには本堂があり、ご本尊の「十一面観音」が祀られています。
観音様は通常は正面から拝観することができます。
でも、春と秋に特別拝観があり、本堂の中に入る事ができ、10mを超える大きな観音さまのお御足(おみあし)に直接触れることができるのです。
丁度その日に当たっていたので、観音様のお御足に触れてお参りすることができました。(別料金1000円でした)
※長谷寺の十一面観音について
観音様は、国宝&重要文化財に指定されていて、木造彫刻で最大とされています。
特徴として、錫杖を持っています。
通常、お地蔵さんが持っている錫杖を観音様が持っているのは珍しいので、「長谷型観音(長谷寺式)」と呼ばれています。
そして、この十一面観音は、楠の大木から二体作ったとされ、もう一体は祈請の上で海に流したら、鎌倉に流れ着いて鎌倉の長谷寺に安置されているとのことでした。
[本堂の舞台から見た五重塔]
[舞台から見た境内]
本堂は回廊になっていて、小さな「舞台」もありました。
舞台からはお寺の境内全体や、満開の桜の中の五重塔などが一望できました。
再び登廊を下って、仁王門まで降り、これで長谷寺参拝は終わりです。
その後は『大神神社(おおみわじんじゃ)』で参拝し、佐保川沿いの桜並木に沿って車を走らせたら6時間の観光タクシーの貸し切り時間が終了となりました。