千葉県香取市・佐原は水郷の町でもあり、小野川沿いに広がる地域は江戸の雰囲気そのままの街で、土蔵造りの商家や町屋が軒を連ねている。
かつては佐原市だったが、現在は隣接の市町村が合併して香取市となり、その一部となっている。
同じ県内なのであまり行くこともなかったが、花菖蒲の時期に行ってみた。
佐原と言えば伊能忠敬を思い浮かべるので、まず伊能忠敬の生家と記念館から回った。
展示館の方は当時の測量技術や方法を分かりやすく展示してあり、飽きずに見ることができた。
生家は小野川を挟んで対岸にあった。
東日本大震災の時にはずいぶん被害があったと聞いた。
家の内部も見学することができるので、入ってみたらこの辺りの江戸時代の商家の造りが良く分かった。
生家の前、小野川にかかる橋は用水を対岸の水田に送るための大樋で、300年近く使われ、戦前にコンクリートの橋変わったが、橋の下側には同じように大樋が付けられていて、流れる水があふれ落ちる際の音から「じゃあじゃあ橋」と呼ばれ、観光用に30分ごとに水が落ちていた。
[じゃあじゃあ橋]
次はサッパ舟で「加藤洲十二橋めぐり」。
水郷のこの辺りは、かつては家と家の間を、縦横に張り巡らされた水路を伝って舟で行き来していた。
特に加藤洲の水路には、家と家の間に12の橋が架っていたので十二橋と呼ばれていた。
その狭い水路を船頭さんが漕ぐサッパ舟にゆられて巡るコースだった。
[サッパ舟]
[水路]
[水路にかかる橋の一つ]
また、佐原には、関東三大山車祭りの「大祭」がある。
その山車が展示されているのが「水郷佐原山車会館」で、素晴らしい彫刻などで装飾された山車を見学した。
その後は「あやめパーク」で花菖蒲の観賞、酒造見学などで1日を終えた。
ハナショウブは見頃だった。
目的は花菖蒲だったのだが、それが二の次になってしまうほど、見どころがたくさんあった。