大きな公園に3種類のピンクの「ツツジ」が咲いていました。
3種類が良く似ているので、同じ種類の木だとしか思えませんでした。
ところが、この公園では樹木に名札が付けられています。
それによるとこの3種類のツツジ、それぞれが全く別の種類だと分かりました。
でも、よほど気をつけて見なければ区別がつかない、似たようなツツジです。
左---「ヨシノツツジ(吉野躑躅)」、中央---「サクラゲンカイツツジ(桜玄海躑躅)」、右---「ハルイチバン(春一番)」
3種類のピンクのツツジのことを調べてみました。
「ヨシノツツジ(吉野躑躅)」
ソメイヨシノが咲く頃に満開になることから付いた名前のようです。
シャクナゲとツツジの交配種なので、ツツジよりもシャクナゲに似ています。
とても花付きが良いので、鮮やかなピンク色の花が木を覆うように咲く品種だとのこと。
「サクラゲンカイ(桜玄海)」
他の2種類よりも少し淡いピンク色の花です。
別名では サラサゲンカイシャクナゲ(桜玄海石楠花)と言われています。
ゲンカイツツジ と同じで、ツツジ類の中では最も早く花を咲かせる品種です。
名前の通り、ゲンカイツツジと サクラツツジを交配して生み出された品種のようです。
「春一番」
名前の由来はツツジの中でも「春一番」に咲くことからだそうです。
セイヨウシャクナゲのロードデンドロンとサクラゲンカイツツジとの交配種なので、ツツジよりもシャクナゲに近いようです。
花と葉の付き方にはシャクナゲの面影がありますね。
別名は『ロードデンドロン”ハルイチバン”』です。
ヨシノツツジと良く似ていますが、少し花色が薄く、開花も1週間ほど遅いようです。
ツツジで春先に咲くピンク色のものはミツバツツジくらいしか知らなかったのですが、他にもたくさんの種類があることが分かりました。