「ツルバキア」はアガパンサスやスイセンを小型にしたようなピンクの可愛い花で、春ごろからずっと楽しませてくれていた。
でも、夏が最盛期の花なので、そろそろ終わりに近づいてきたのか、今はもうあまり元気がないようにも見える。
この花は「ツルバキア・ビオラセア」、見た目は優しいけれど、結構丈夫で暑さにも寒さにも強いので、放っておいても咲いてくれるから、手がかからない。
一番の特徴は葉っぱを切って匂いを嗅ぐと、ニラと同じ匂いがする。
スイセンとニラを間違えて食中毒を起こした、とかニュースでよく耳にするけれど、この葉っぱの方が間違えやすいと思う。
[ツルバキア・ビオラセア]
花弁は6枚、スイセンのように副花冠(ふくかかん)がある。
現在、ツルバキアの品種は「フラグランス」と「ビオラセア」の2種類が多く出回っている。
それぞれの特徴を挙げると・・・
---- フラグランス -----
名前の通り、花に甘い香りがあり、暑さ寒さに弱く、春咲きなので3月〜5月ごろに咲く。
葉っぱの幅が2cm~3cmと少し広い。
切り花として適している。
---- ビオラセア ----
よく見かける種類のツルバキアで、開花期間が長く、春から晩秋ま花を咲かせる。
葉っぱの幅は狭く、5mmほど。
学名:Tulbaghia
英名:society garlic
和名:瑠璃二文字
科名・属名:ネギ科 ツルバキア属
原産地:南アフリカ
和名は「瑠璃二文字(ルリフタモジ)」。
かつて宮中ではネギのことを「一文字」、ニラのことを「二文字」と言っていた。
ツルバキアの葉と茎がニラの匂いがするので、こう呼ばれたらしい。