ウォーキング中、今年はあちこちで背の高い白いユリが目に付く。
例年よりも多いような気がする。
「タカサゴユリ(高砂百合)」と「シンテッポウユリ(新鉄砲百合)」。
2年前にもこの2つの花のことを取り上げたのだけど、あまりにも多く目に付くので、また取り上げてみた。
最初は「タカサゴユリ(高砂百合)」から。
日本固有種の「テッポウユリ」よりも一回り大きな花で、葉が細い「タカサゴユリ」は外来種で台湾原産の花。
台湾のことは昔「高砂国」と言っていた。
タカサゴフヨウ、タカサゴサギソウ、タカサゴカラマツなど「タカサゴ」と付くものはすべて台湾由来の花。
この花は繁殖力が強いため、台湾から沖縄を経て日本中に広がっていったようだ。
普通のユリは実生だと数年経たないと開花しないのだが、「タカサゴユリ」は1年目には開花する。
それだけ繁殖力旺盛だということ。
だから年が経つに連れて、どんどん増えてあちこちで見られるようになっている。
[タカサゴユリ]
次に「シンテッポウユリ(新鉄砲百合)」のこと。
この花は「テッポウユリ」と「タカサゴユリ」との交配種。
交配したものだから、それぞれの特徴を持っている。
花はテッポウユリに似ていて少し大きく、葉っぱはタカサゴユリにそっくり。
そして、タネを蒔くと1年で花をつけるところもタカサゴユリと同じ。
[シンテッポウユリ]
それじゃこの2つの花はどのように見分けるかというと、それは簡単。
タカサゴユリの花には紫色の筋が入っている。
シンテッポウユリは真っ白。
たったこれだけの違い。