本当の名前は「ニカンドラ」、でも通称の「シューフライ」の方が親しみがある。
オオセンナリ(大千成)という植物があり、センナリと名がついているように、ホオズキのような実をびっしりつけるが、その実は赤くはならず、茶色で終わってしまう。
そのオオセンナリを改良して作り出された園芸品種が「シューフライ」。
英名が”Shoo Fly Plant”、名前のとおり「ハエを追い払う植物」と言う意味。
ハエを追い払うところを実際に見たこともないけれど、葉にハエや虫を寄せ付けない効果があるらしい。
だから窓の近くに植えるとハエの侵入を防いだり、ごみ箱のそばに植えるとハエの発生を防ぐと言われている。
何かニオイでも発するのかと思って近くに近づいてみたけれど、全くそのようなものは感じなかった。
夏にぴったりの爽やかな青紫の花はペチュアを小さくしたような感じ、ナス科の1年草なので、葉はナスに似ていて小さな黒い点がある。
花が終わるとホオズキのような実ができてそれが次第に黒くなってくる。
この実が黒いので和名は「黒ホオズキ」。
[葉には黒い点がある]
球形の果実が5枚の萼片に包まれ、次第に黒くなる。
「黒ホオズキ」、加えてナス科、何か怪しい響きがすると思ったら、やっぱり根に強い毒性があるらしい。
ナス科の植物って毒を持っているものが多いような気がする。
学名: Nicandra physaloides Violacea
英名: Shoo-fly plant、Apple of Peru
和名:黒ホオズキ、オオセンナリ(大千成)
科名・属名:ナス科 ニカンドラ属
原産地:南アメリカ ペルーからチリ