Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

蛍の光を聴きながら 我が師匠について

2015年09月12日 22時15分34秒 | 心情吐露




鮎師と思われるこの人形は、人形作家をしている叔父が、義兄である我が師匠(親父殿)の若き日の釣り姿をイメージして作った物だと言われていますが、大阪の某百貨店での展示を終えたのち、今年の鮎の解禁日を待って、師匠に贈られた逸品です。写真ではわかり難いのですが、菅笠、作務衣そして藁草鞋というトラッドな鮎師の服装に日焼した顔と腕。川岸で見ている弟子(Wara)に向けて、僅かに微笑みかけながら、竿を操作している。そんな小さなドラマさえ見えてくる、とても素晴らしい作品です。写真のセンスも技術も良い機材も持ち合わせのないWaraですので、上手く伝えることはできませんが…。



そして、その師匠の鮎釣り人生は、もはや「蛍の光」状態。本人もそれは自覚はしていて、年々動かなくなってきている足の状態を鑑みても、「来年は川に立てないかも知れない。」と。きっと本人にも「蛍の光」が聞こえているのかも知れません。
私にしても、弟子としての思いは「おぶってでも川に連れていって、鮎を釣らせてやりたい」と思っていますが、息子としては「無理をさせて、少なくなった体力を失わせたくない」という思いもあり、葛藤状態なのです。



そんな師匠が鮎釣りができる川、ポイントは、車を横付けできて、川までの移動が短く楽なところに限定されます。具体的には、「浅野川・遊学館高校・野球グランド横」、「犀川・山側環状線高架下」、「手取川・美川公園横」の三か所しかありません。現在、石川県内各河川は、国土交通省の施策なのか、河原付近への車の乗り入れがほぼ不可能な状態ですので、鮎釣り的にはアンチ・バリア・フリーなのです。庄川や真名川もジープ・タイプの車なら、川に横付けできますが、車での移動距離が長いので、師匠の体力が持たないというのが正直なところなんです。



そして、その中で手取川は例の尾添川支流の崩落により今年の鮎釣りは不可能な状態、浅野川は8月1日の網漁解禁以降は友釣りは終了状態とあって、師匠が鮎釣りをできるのは「犀川・山側環状線高架下」だけという事になります。
弟子としては、師匠にオトリ鮎の提供と手を引いての川への誘導、帰りの車までの誘導が主な仕事となりますが、(ブログには書いていませんが)今年は、師匠の奥さん(私の母とも言いう)の協力もあって、実際に手を引いての誘導は師匠の奥さんが不在だった8月22日と8月31日でした。



以上の理由から、今年はこれまでにないほど犀川釣行が増えていた訳ですが、犀川がホームグランドな方には「老人向けのシルバー河川だとバカにしていたくせに、犀川ばっかで釣って、自己満足ブログに釣れたことばっかりしか書いてない。だいたい数釣りだけが鮎釣りじゃないってぇの。」と誤解されたようですな。確かに犀川や浅野川は地元の老鮎師たちの憩いの場所であり、行動力のある若い鮎師には、できるだけ老鮎師に譲ってあげて欲しいと思っていました。しかし、そんな思いはバカにしたことになるのでしょうかね。半人前とは言え何とか鮎師と呼べるようにしてくれた地元の川を大事にしたいと思いこそすれ、バカにするなど有り得ないことではないでしょうか?逆に「浅野川の鮎は型はイイけど、天然じゃないから魚体が汚い」と、バカにされて腹が立った事はありますけど。

とは言っても、今年の鮎シーズンもあと僅か。「蛍の光」を聴きながら、楽しい釣りをすることにしましょう。でも、釣れてない日の事も書いてますけど、これも自己満足なんですかね?(ひょっとしてドMか?)


稲刈り中止!で犀川へ

2015年09月12日 21時38分54秒 | 鮎釣り




本日はじゃーまの実家の”稲刈り”のお手伝いの予定でしたが、昨日までの雨で田んぼに雨水が溜まっている事や、肝心の稲が濡れているため中止。ついでに、今晩から明日の日曜日にかけて雨の予報なので早々と中止決定!という事で、シルバー・ウイークの釣行は絶望的かも。

午前中は、じゃーまを会社まで送って、買い物して掃除して、と色々と仰せつかった用事をこなしてゆきます。犀川の状況をチェックしに行ったのが11時近くでしたが、今週も Ayu-Yoshiさんが環状線の下で釣っていました。他にも釣人多数で水位は30cm高くらいか。この後、水淵町辺りまで川見をして、午後に入るポイントを絞ります。一応、浅野川も見に行きますが、こちらはコーヒールンバ状態でしたので、ほぼ水垢は飛んでいて、新垢が着いているかどうか微妙な状態です。こちらも20cmほど水位は高めでしょうか。



正午過ぎ、Ayu-Yoshiさんに電話して状況を聞くと、午前中はよく掛かったが、現在は一服しているところだという事で、オトリのおねだりは断念することにします。
昼食後、オトリ屋さんで1尾だけ購入して、お目当ての水淵の岩盤帯に向かいます。しかし、そこにはすでに釣人が入っていました。ならばと先週よく掛かった橋の上(カミ)のトロ場…(増水してトロ瀬になっています)に入ることにします。橋の上からは鮎が沢山見えます。



早速、着替えてベストを着ようとしたら、年券を入れ忘れていることに気が付きます。先週、洗ったときに取り出したままになっていました。師匠に電話すると、私が釣っているところを見たいので、持ってきてくれることになります。結局、実釣開始は14時頃になってしまい、じゃーまを迎えに行かなければならないので、16時までの2時間1本勝負となります。

養殖1号(2号はいませんが)に1号のオモリをかまして、5分程で小型の鮎が掛かりますが、2尾目がなかなか掛かりません。追われたり、ハリに触れたりはありますが、サカバリが外れるだけでうまく乗りません。根掛かりを恐れて太めのハリスに巻いたハリを使っている事が、裏目に出たか…15時を過ぎたところで、思い切って前回よくなかった上流の岩盤帯に移動します。もうコケても怪我しませんよ。



ここでは、増水で新しい鮎が移動してきたようで、プチ入れ掛かりとなります。溝の中はもちろんですが、黄色い岩盤の上を滑らせるように溝に向かわせる途中でも居れば即掛かるような感じでした。本日は増水しているので、流れに乗って一気に岩盤を下る鮎は、ロッドから伝わる感触から考えていたサイズよりも、一周り小さく少し痩せているように見えました。



天井糸  フロロ 0.6号
水中糸  メタコンポⅡ 0.05号
つけ糸  フロロ 0.3号
中ハリス フロロ 1.0号
ハリ   一角 7.0号、競技Special DF 7.0号
ハリス  フロロ 1.2号