昨年と同様に今年もアップが遅れていました!しかも、大幅に・・・。
では、「2013年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」です!
※2013年に発売され、購入したBlu-rayソフトを中心にベスト10を構成しています。
このため2012年以前に発売され2013年に購入したものは入っていません。
ネタバレがある場合もありますが、悪しからず了承願います。
過去の記事はこちら
「2012年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2010年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2009年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
第1位 「第三の男」
「ベスト・ワンの映画は何ですか?」と聞かれると、躊躇なく答えるのが本作「第三の男」。
小学五年生のときのNHK教育テレビの放送が初見だが、以来 変ることがない生涯のベスト・ワン映画。これまで、国内版のLD(レーザー・ディスク)二種類、米国版LD、国内版DVD、米国版DVDをそれぞれ一種類ずつ所有しているため、一つの映画で実に五種類のソフトを購入したことになる。そして、今回のBlu-rayソフトは六種類目。少し入れ込み過ぎか?
物語は、第二次大戦後のウイーンを舞台に、親友ハリー(オーソン・ウェルズ)の交通事故死に疑問を持った作家ホリー(ジョセフ・コットン)が、ハリーの恋人アンナ(アリダ・ヴァリ)とともに事件の真相を追う・・・
光と影が織りなすコントラストの妙と地下下水道に響く靴音がサスペンスフルな物語を一段と際立たせる。撮影の構図と効果的な照明の使い方による映像美、テンポ良く展開するストーリーは、40年以上もWaraを魅了し続けている。そして、ヒロイン演じるアリダ・ヴァリが実に良い。偽造旅券での入国と恋人の死による不安げな表情、徐々にホリーに心開き一瞬見せる可憐な仕草、有名な長いラスト・シーンで、ホリーを完全黙殺する凛とした美しさはWaraにとって永遠のものとなった。また、この映画は観たことはなくても、CM等で広く使用されている有名なチターのメロディを知らない人は少ないのではないかと思う。エビス・ビールのCMといえば、「ああアレか」と思い当たるのではないだろうか?
※「第三の男」とは、交通事故死に立ち会った三人の男探すが三人目の男が誰かわからない
というところから。
第2位 「トランス」
意外な結末に賛否が別れそうだが、二回、三回と視聴を繰り返すことにより、伏線とともに隠された秘密と結末の必然性が浮かび上がってくるようで、家庭劇場(ホームシアター)向けの一作と言える。男女三人を中心に、盗まれた名画を巡って物語は展開するが、虚実が入り混じる混沌、錯綜したストーリーはミステリアスかつスピーディで、かなりクール。主人公サイモン役のジェームズ・マカヴォイ(ウォンテッド)は、後半に意外な怪演を見せるが、怪優ヴァンサン・カッセルは、物語序盤の迫力ある演技を除いて役不足な感は否めない。
また、ヒロイン=エリザベス役のロザリオ・ドーソンは、ボカシ無しの観音様的な体当たり演技で頑張ってはいたが、キャラが少し違うような・・・。目をそむけたくなるような暴力シーンもあるので、お子様には見せられまへんでぇ。国内版Blu-rayは2014年2月発売なのだが、日本語字幕、日本語吹替入りのドイツ版が2013年12月発売。一足お先にゲットン!・・・した甲斐はありました。
第3位 「女と男のいる舗道」
ジャン=リュック・ゴダール作品の中で一番好きなのが本作。若い頃、アンナ・カリーナ演じるショート・ボブの娼婦ナナは、やたらカッコ良く魅力的に見えたのだが、(もちろん今でも魅力的だが)年月を経て改めてじっくりと鑑賞すると、その無邪気な無軌道ぶりに妙な後ろめたさを感じる。大人(オヤジ)になったのだということなのだろうか・・・。全篇に流れるミシェル・ルグランの音楽が、哀れで悲しすぎる結末をより悲しくさせている。「何のために生まれて 何のために生きるのか わからないまま終わる そんなのは嫌だ」文章にすると哲学的な響きを持つ「それいけ!アンパンマン」の主題歌の一節がふと頭をよぎる。
第4位 「ジャンゴ 繋がれざる者」
血飛沫 飛び交うタラちゃん(クエンティン・タランティーノ)テイストのマカロニ・ウエスタン。同じくタラちゃん作品「イングロリア・バスターズ」でオスカー(助演男優賞)を獲得したクリストフ・ヴァルツの存在感溢れる演技が素晴らしい。本作で再び助演男優賞獲得は当然か。
第5位 「レ・ミゼラブル」
同名の舞台ミュージカルが豪華なキャストで映画化。セリフが全て歌、それもアフレコなし=撮影と同時録音のLive感も話題になった。ファンティーヌ役 アン・ハサウェイの意外な歌唱力と、あまりの不幸さ加減が、オスカー選考委員の琴線に響いたようで、助演女優賞を獲得した・・・確かに感動の大作であり、世界中で大絶賛されるのも頷けるのだが、何度も鑑賞するとかなり疲れる。
第6位 「ヘンゼル&グレーテル エクステンデッド・バージョン 」
みんな知ってるグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」(お菓子の家)の後日談でコメディ要素も随所に見られるアクション・ホラー。大人になったグレーテル=ジェマ・アータートンの美しさ色っぽさがステキだが、最近 大人し目な役が多かったファムケ・ヤンセン(96時間)が、ゾンビのようなオトロシイ魔女役で好演。「アンダー・ワールド」シリーズや「ブレイド」シリーズがお好きな方にオススメ。
2013年のWaraシアター稼働率 第一位!
第7位 「愛と哀しみのボレロ 」
クロード・ルルーシュ監督の3時間にわたる大作だが、複数家族・複数世代の波乱の人生が展開するため、内容はかなり分かりにくく、クライマックスの舞踏シーンを除いて評価がかなり分かれるようだ。Wara的にはオーディオ・ビジュアルの世界に引き込んだきっかけとなったのが本作であり、思い入れも大きくランクイン。今回のBlu-ray化にあたっては、”(修復された)映像と音楽の融合”の見事さを改めて実感することになった。
第8位 「サスペリア2」
イタリアンホラーの雄ダリオ・アルジェント監督の代表作。
「決して一人ではみないでください」とは、本作劇場公開時のコピーだが、サスペンス・ホラーというジャンルであり、それほど後は引かない。むしろ現代の国産ホラー(リングや呪怨)のほうが、はるかに怖いし、深夜、一人では観れないと思う。
第9位 「オブリビオン」
手塚治虫チックなSF漫画にありがちな設定で、話の筋や先の展開はミエミエなのだが、不思議と心惹かれる一本。荒廃した地球の景色など、映像美には一見の価値がある。主人公はクルーズじゃなくてもよかったかも。
第10位 「バンド・オブ・ブラザース Blu-rayコンプリートBOX」
スティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスが、「プライベート・ライアン」の後に製作した、映画ではない全10話のTVドラマで、日本ではWOWOWで放送された。2009年にBlu-ray化されたが、すぐに廃盤となり再販されるのをてぐすね引いて待っていた。リアリティ溢れる戦闘映像とケレン味を廃した演出で、ドキュメンタリー映像を観ているような錯覚さえ覚える。
2013年 WaraシアターのBlu-rayコレクションはようやく300タイトルを超えました。増殖ペースは年60タイトルほどになりますが、DVD時代の半分のペースです。いよいよ財力の低下を感じますわ。2014年はどうなることやら・・・ですわ。
同じタイトルを5本とか凄すぎるんですけど!
今年期待しているのは、キャプテンフィリップス、ミッドナイトガイズ、鑑定士と顔のない依頼人です。まぁ雑誌の前評判だけなんですけれども。邦画ですが永遠の0も欲しいなぁ。この4本だったら買ってもいいかなぁ。bbcのシャーロックS3も早くDVD化しないかなぁ。
まぁ、マニアはそんな感じです。好きな映画だとバージョン違いは全部所有しいたいとか・・・。ほとんど病気ですな。
「キャプテン・フィリップス」と「ミッドナイト・ガイズ」は来月にソフトが発売されますね。「鑑定士と顔のない依頼人」は来月観にいくつもりですよ。ジェフリー・ラッシュ好きですから・・。
オイラは「ゼロ・グラビティ」に期待してます。ドイツ版のBlu-rayを発注しました!楽しみ!