Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

2012年 My Favorite Blu-ray・ベスト10

2013年01月28日 20時43分45秒 | ホーム・シアター(ソフト)


これもアップが遅れていました・・・・・恒例の「2012年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」!
※2012年に発売され、購入したBlu-rayソフトを中心にベスト10を構成しています。
 このため2011年以前に発売され2012年に購入したものは入っていません。
 ネタバレがある場合もありますが、悪しからず了承願います。
 また、今回より映像系機器にソニー製の40インチ液晶テレビを導入して、
 ようやくフル・ハイビジョンでのベスト10選びが可能になりました。
 三管プロジェクターもいよいよ終わりを告げるのでしょうか・・・。


過去の記事はココ
「2011年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2010年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」
「2009年 My Favorite Blu-ray・ベスト10」

毎年購入できるBlu-rayソフトの枚数が減少しつつあるが、何とかベスト10を決められる
レベルにある。新作映画のBlu-rayは、3~4千円台と高額なため、映画館で観て
気に入った作品、世間の評価が高いものを中心に購入しているが、旧作については
多くが1枚1,500円~2,500円の廉価版で登場してくれているおかげで、安心して
購入ができる。ランキングに旧作が多いのはこのためではあるが、魅力的な新作映画
が少なくなってきているのも確かだとも言えるだろうか。

第1位 「裏切りのサーカス」 コレクターズ・エディション

現実離れしたアクション・シーンばかりが目立ち、内容が希薄になりつつある、
老舗の某スパイ映画とは一線を画した、リアリティ溢れる正統的スパイ映画?
2位の「ダーク・ナイト ライジング」とで、かなり迷ったが・・・。
邦題の”サーカス”とは、某スパイ映画と同じく英国諜報部=MI6のことだが、
原作者がその英国諜報部出身という真面目な”ハク”が付いている。
1980年頃の東西冷戦下におけるソ連の二重スパイ=”もぐら”捜しが、
スリリングかつサスペンス・フルに展開してゆく。派手なアクション・シーンは
まるでないが、非常に面白い謎解き劇となっている。
派手さがないのが、逆にリアルな印象を持つのだろう。
演じるのは、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、ジョン・ハート・・・等々、
クセ者・・・もとい実力派ぞろい。”狐と狸の騙し合い”的な演技合戦を楽しもう。
ただし登場人物が多いので、一回の視聴ではかなり難解な内容だ。
オススメは、まず日本語吹き替えでストーリー展開と人間関係を追う。
二回目で、所々に張られている巧妙な伏線を確認しつつ、唸りながら視聴。
で、三回目はオリジナル音声(英語)と日本語字幕で役者達の演技に感嘆しよう。

Ps. コード・ネームはモチロン”00”(ダブルオー)ではありません。





第2位 「ダークナイト ライジング」

監督:クリストファー・ノーラン、主演:クリスチャン・ベイルのバットマン三部作の三作目。
前作の「ダークナイト」が遺作となったヒース・レジャーのサイコな演技が、今も強烈な
インパクトを持って脳裏に焼きついているが、ヒースが生きていれば、間違いなく本作にも
出演していたはず。そうなれば、こちらが一位だったかも・・・。
ここでも大好きなゲイリー・オールドマンが出演しているが、Wara的にはアン・ハサウェイの
ヒップ・ラインのほうが気になる。(ウソ)





第3位 「死刑台のエレベーター」

ようやくBlu-ray化された、25歳のルイ・マル監督のデビュー作にして
ヌーヴェル・ヴァーグの傑作。ジャンヌ・モローの美貌とマイルス・デイビスのトランペットが、
クールで緊張感溢れる極上のサスペンス映画に昇華させている。
発売されているDVDのクオリティが低かったため、これまでNHKのBS放送録画とサントラCDで
ガマンしてきたのだが、本盤は非常にキレイに修復されて、満足のゆく愛蔵盤になった。
待ちに待ったが、待たされ甲斐があった!
最近、阿部寛 主演でリメイクされたが、残念な内容でオリジナルの偉大さが改めてわかる。
まぁ、決して阿部寛や吉瀬美智子の演技が悪いわけでないのだがね。





第4位 「ドラゴン・タトゥの女」 DXコレクターズ・エディション

スウェーデン発の世界で800万部?(ウィキペディアでは800万部になっていますが、
本の帯には6,000万部と書いてありました)の売り上げのベストセラー「ミレニアム」三部作の
一作目の映画化。スウェーデンでは既に三作とも映画化(視聴済み)されていて、
本作は一作目のハリウッド・リメイク版である。
オリジナル版はかなり過激でエグイ印象があったので、監督=デビッド・フィンチャーの
本領発揮かと、劇場視聴ではかなり身構えた記憶があったが、本作はややソフトな感じで
肩透かしぎみか・・・R15+ですから、こんなもんでしょうか。
主演のダニエル・クレイグは某スパイ映画の主人公に見えて仕方がなかったが、
上手く演じていた。敏腕ハッカーの調査員リスベットを演じるのはルーニー・マーラ。
フィンチャーの前作「ソーシャル・ネットワーク」にも出演していたが、今回の体当たりな
演技には驚かされる。まぁ、最後はカワイくなっちまってたけど。





第5位 「トーク・トゥ・ハー」

第10位の「私が、生きる肌」と同じく、ペドロ・アルモドバル監督作品。
2012年は過去のアルモドバル作品の中から「抱擁のかけら」、「ボルベール <帰郷>」、
「バッド・エデュケーション」、そして本作 「トーク・トゥ・ハー」がBul-ray化された。
その中で一番のお気に入りが、この 「トーク・トゥ・ハー」である。
”眠れる美女”二人をめぐる”純粋な愛情”と”異常な愛情”。二つの愛はどちらも真摯なもの
であるが故に、結末は実に切なく悲しい。”異常な愛情”の犠牲になった”眠れる美女”の
一人であるアリシア役のレオノール・ワトリングが実に美しく、その身勝手な愛情には
怒りすら覚えるのだが、最後に見える 幾条かの光が、この映画の希望の光となる。
初見の折に、「ひょっとしたら、この監督は”ゲイ”ではなかろうか?」と思っていたが、
この勘は当たっていた。(爆)
あとは、「オール・アバウト・マイ・マザー」のBlu-ray化を切に願う。





第6位 「パリ、テキサス」 コレクターズ・エディション

ヴィム・ヴェンダース監督のロード・ムービーの傑作。
同監督作品では、「ベルリン天使の詩」もBul-ray化されたが、ナスターシャ・キンスキーが
大好きなWaraはこちらをランクイン。公開当時は結構感動した覚えがあるが、
こんなに淡々としてたっけ?でも、最後に登場するナタキンはやっぱべっぴんさんやなぁ・・・。
ちなみにタイトルの”パリ”はフランスのパリではなく、テキサス州のパリのこと。
ハイビジョン・リマスターされた本Blu-rayは、テキサスの空の青さと荒野のコントラスト感が、
目に沁みる。「バクダット・カフェ」のBlu-rayも丁度、こんな感じがしたが、Blu-ray化の
恩恵を感じる、とてもイイ仕事である。





第7位 「パルプ・フィクション」

正調 映画オタクのクエンティーン・タランティーノ監督 二作目にして、カンヌ国際映画祭の
最優秀作品賞受賞作。いくつかのオムニバスが、順序と時系列を越えて
一つの結末に集合して終息する構成は、さすが”オタク”と唸ってしまう。
また、一作目の「レザボア・ドッグス」と同じく、数々の薀蓄を下世話な話で披露する
演出も楽しい。

この映画を見るまでは、すかした演技のジョン・トラボルタは嫌いな俳優の一人だったが、
本作によって見方が激変した。まぁ、決してトラボルタの中年太りに親近感がわいた
わけではない。あと、マクドナルドで”チーズ・ロワイヤル”は注文しませんけどぉ・・・。





第8位 「イングリッシュ・ペイシェント」

第69回アカデミー賞では9部門でオスカーを獲得した、多くを語る必要がない名作。
戦場という特殊な環境の中で、燃え上がる激しい愛と、慎ましやかに進行する恋。
二つの恋愛が見せるコントラスト描写がいい。
そして、それぞれの恋愛を演じる二人の女優=クリスティン・スコット・トーマス、
ジュリエット・ビノシュが美しい。





第9位 「インディー・ジョーンズ」 コンプリート・アドベンチャーズ

みんな知ってる、冒険活劇の代表選手。
ジョージ・ルーカス製作、スティーブン・スピルバーグ監督の夢のタッグが話題となった
本シリーズだが、主演のハリソン・フォードの当たり役にもなった。
LD(レーザー・ディスク)時代に散々見倒した本シリーズだが、改めてBlu-rayで観ると、
当時の思い出が甦る。随分と年をくったなぁ・・・(ポロリ)
4Kプロセス・スキャンによるハイビジョン・マスタリングという最新技術の恩恵は、それほど
感じさせないが、「レイダース 失われた聖櫃」の聖櫃を取リ出すシーンで見える
”CP3O”と”R2D2”はハッキリと確認できる。





第10位 「私が、生きる肌」

ペドロ・アルモドバル監督の問題作。
人工皮膚開発の権威としても知られている世界的な形成外科医が、交通事故の大やけどが
原因で亡くなった妻にそっくりな美女を自宅に監禁する。非常に秘密めいた設定に、ぐぐっと
引き寄せられる。そして、「イイ女やなぁ」と思っていたら、とんでもない”どんでん返し”が・・・。

医師役アントニオ・バンデラスの出演作を観たのは「ファム・ファタール」以来で、久々だったが、
かつてのセクシー男優も随分とオッサンになったなぁ、と。
それにしても、「この監督はやっぱり”ゲイ”だ!」と、改めて思った。





第10位 「メン・イン・ブラック」 トリロジー

「メン・イン・ブラック」、「メン・イン・ブラック 2」の二本に最新作「メン・イン・ブラック 3」を
3Dバージョン と 2Dバージョンを別ディスクにし、さらに特典ディスクを付けた
5枚組BOX仕様。Waraシアターは 3D には対応していないが、そろそろ準備か?
にしても最新作の画質は最高!やね。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿