「春夏秋冬そして春」に衝撃を受けて見たキムギドク作品である。原題は「空き家」だそうだ。その名の通り、留守宅に入り込み自由にそこで振舞う男の姿を描く。セリフが少なくて、その思いを90分以内に簡潔に画像で表現するキム監督の傑作である。
主人公はビラを玄関に貼り付け、その玄関のビラが取られていないかで留守を確認して、鍵をこじ開け室内に入る男である。室内に入った後は自由に自分で食事を作ったり、風呂に入ったり、中にある写真を見ながら夢想を働かせたりしている。あるとき入った富豪の家で、たまたま夫に家庭内暴力で顔を負傷してしまった女性と出くわした。いつもとは違い中での振る舞いをその女性に見られていて、途中で声をかけられる。女性は主人公に関心を持つ。旦那が帰ってきたときに、主人公はゴルフボールを旦那の身体にアイアンクラブでうち込み、女性を連れ去っていく。その後も二人で同じように他人の家に忍び込むが。。。。。
原作の発想がユニークだ。それを演じる主人公も身のこなしが軽く、題意にあっている。主人公のセリフがまったくない。でも映像でその真意が伝わる。
他の登場人物もその役にあった適切な演技を見せる。富豪の暴力男もいかにも韓国人らしい暴れん坊だ。贈賄シーンも出てくるが、これも歴代の大統領が収賄で次々逮捕される韓国の風土らしい姿だ。住宅に入り込むので、韓国人がどんな家に住んでいるのかがよくわかる。高級住宅街の邸宅、古くからの韓国風の建物、団地、マンションで現代の韓国住宅事情が見えてくる。
映画を見れば見るほどキム・ギドクはすごい男だ。しばらくは彼を追っかけてみたい。
主人公はビラを玄関に貼り付け、その玄関のビラが取られていないかで留守を確認して、鍵をこじ開け室内に入る男である。室内に入った後は自由に自分で食事を作ったり、風呂に入ったり、中にある写真を見ながら夢想を働かせたりしている。あるとき入った富豪の家で、たまたま夫に家庭内暴力で顔を負傷してしまった女性と出くわした。いつもとは違い中での振る舞いをその女性に見られていて、途中で声をかけられる。女性は主人公に関心を持つ。旦那が帰ってきたときに、主人公はゴルフボールを旦那の身体にアイアンクラブでうち込み、女性を連れ去っていく。その後も二人で同じように他人の家に忍び込むが。。。。。
原作の発想がユニークだ。それを演じる主人公も身のこなしが軽く、題意にあっている。主人公のセリフがまったくない。でも映像でその真意が伝わる。
他の登場人物もその役にあった適切な演技を見せる。富豪の暴力男もいかにも韓国人らしい暴れん坊だ。贈賄シーンも出てくるが、これも歴代の大統領が収賄で次々逮捕される韓国の風土らしい姿だ。住宅に入り込むので、韓国人がどんな家に住んでいるのかがよくわかる。高級住宅街の邸宅、古くからの韓国風の建物、団地、マンションで現代の韓国住宅事情が見えてくる。
映画を見れば見るほどキム・ギドクはすごい男だ。しばらくは彼を追っかけてみたい。
キム=ギドク監督の凄さは理解できます。
彼の作品を観ると夢に出てきそうです。
私には生理的に合いませんが...
事前に彼の作品と分かれば、今後もかなり躊躇すると思います。
こんなにドクされるとは思いませんでした。
キムギドク監督作品には確かに魔法にかかったような凄みを感じさせますね。思いをセリフでなく、映像で表現しようとするところが好きです。まさしく映画の醍醐味ですからね。
徹底的に追ってみたいと思っています。
そして、彼にドクされましたね(笑)
私もギドク作品を知り観始めた当初、魔法にかかったように次々とむさぼるように見る羽目に落ちました。
またレビュー楽しみにしていますね。