キリンカップ
日本代表 vs チリ代表 @国立 0-0
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佑ニと功治を見ようと国立。
しかし、功治は後半の僅かな時間でほとんどプレーに加われず、
佑ニは完封に時たま見せる攻撃にニヤニヤしつつも、
試合自体は何とも寂しいものに終ってしまった。
キリン杯(2試合)の意味合いは、W杯3次予選・タイ戦に向けた調整、
監督・選手間、また選手間の意思の疎通、戦術の確認のための
試合ではないかと思っていたし、
今回の結果も内容もある程度想定内だったのかなと思う。
大事なのはタイ戦までにどれだけチームを完成形に近づけることができるか。
チリ戦を欠点を出し切り、弱点を確認する試合とするならば、
ボスニア戦はその課題を修正する試合としなければならない。
チリといえば、サラスというところで自分の知識は止まっている(苦笑)
チリを実際見た印象では、メンバーが全員24歳という若いチームの割には、
寒さのせいなのかはわからないが、スピードが無い。
その点、日本の守備は救われただろうか。
しかしさすが南米。
身体の使い方、そして球際での強さが目立った。
特に13番みたいな選手は大好物 (・∀・)ニヤニヤ
一方日本は、球離れは良く、細かくパスを繋ごうという意思は感じられたが、
それが返って軽さを感じさせた。
相手の球際の強さに中盤でのパスミスも多く見られた。
大きな展開が見られなかったのも攻撃の停滞にも繋がったように思う。
この時点でオシムチームのサッカーと比較するのも変だが、
去年と比べると攻撃のアイディアが乏しく感じられた。
突如交代することになった監督の指示を忠実に聞こうとしすぎた為か。
でも監督がかわったからとはいえ、このメンバーでプレーするのは
はじめてではないのだから、選手達が自分達で考えることも必要だろう。
これといった連携プレーは1度ぐらいしか印象に残っていない。
FWは高原と巻。
合宿の情報では高原が故障とのことだったが、本人の志願もあり出場。
起用の狙いとしては、オシムジャパンからの引継ぎで
主力FWとして起用されていた2人をまずは試したのだと思われる。
だがこの日2人はほとんど持ち味を発揮することができなかった。
先にも書いたように前線を活かす動き(パス)が少なかった、
しかし前線もそれを引き出すような動き出しができなかったのは確か。
後半には動きの無い前線に走れる大久保を投入した。
大久保の個人技でシュートを打つも、決定力がね・・・(苦笑)
終盤での焦りもシュートの精度を狂わせたか。
しかしシュートすら見られない試合展開の中では、
この決定力のなかったシュートさえもマシに思ったけど^^;
今年最初の試合、日本の選手達はオフシーズンということもある。
ただ予選は待ってくれない。
プレー以前に、選手達から覇気のようなものがあまり感じられず、
元気が無かったのが少し気掛かり。
ボスニア戦ではまた違う日本代表が見られるだろうか。
ってか見せてくれないと困る。
ボスニア戦では、播戸や前田などの思いきった起用も期待したい。
岡ちゃんねぇ、何つーか、
横浜での最後の年、4バックという戦術に拘りすぎて、
チームが完成されないままズルズルと負けを重ねていったことを考えると、
オシムさん戦術の対極にあったような岡ちゃんが、
今、その時みたいな無理をしようとしてるんじゃないかなと心配。
ただ現実に目を向けるというリアリズムでありながら、
秘めた強い闘志を持っているという点では限りなく似ているのが
岡田さんとオシムさんだと思うし。
これから2人のそういう共通した部分が選手達の中にも浸透するような
チームになってくれることを願いたい。