和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

震災と言葉。

2011-12-13 | Weblog
とにかく、買いました。
読みました。と言えないのが残念。

小林惟司著「寺田寅彦と連句」(勉誠出版)
小林惟司著「寺田寅彦の生涯」(東京図書)
山田一郎著「寺田寅彦 妻たちの歳月」(岩波書店)
山田一郎著「寺田寅彦覚書」(岩波書店)

とりあえず、KAWADE道の手帖「寺田寅彦」にある対談
「いま寺田寅彦から何が読めるのか」最相葉月・池内了の対談を読む。
そこでの最相さんの言葉

「・・吉村昭の『三陸海岸大津波』、田山花袋の『東京震災記』などいくつかの震災の経験談を直後はむさぼるように読みました。寺田では『天災と国防』をはじめ、災害について書かれたものを集めた随筆集を手にしました。『体験記とはこういう時に読むものなんだ』と、細胞に沁み入るようでしたね。『明日、私はどうしたらいいの?』『こんな時あなたは何を考えていたの?』という気分で、とにかく体験者の思いを共有したい一心で先人の本にすがりました。」(p11)

この対談に出てくるエッセイ「烏瓜の花と蛾」は
岩波文庫「寺田寅彦随筆集第三巻」に、ありました。
読んだことがなかったので、それに短いし、読んでみました。
というところです。

震災関連の本を読んでいた時、
あらためて、言葉を取り扱う本が読みたくなりました。
なんでだろうなあ。
被災地にいかずに言葉とにらめっこをしていると、
災害のことを思いながらも、
どうしても、言葉について考えてしまうのでした。
ということで、
災害と言葉と。
うん。
とりあえず
「寺田寅彦と連句」を
読みなさい(笑)。
と、もう一人の私の命令形。

コメント
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