随分昔のことです
母は私が持っている着物を見て“いざというとき”に困るからと言って(というのは
私が持っている着物が幼げな若者風と言う意味だったようです)
加賀友禅の付け下げの着物を買ってくれたのです
私は母が言う“いざというとき”とはどんな時のことだろうかとおもったものです
たとえば息子の結納のようなときかな
そんな時にはもう自分が健在でないかも知れないから
私が困らないように準備をしてやらなくてはと思ったのかもしれない
私はその頃はよく母のお伴をして着物を着こんでお茶会にも出かけたものです
でもそうは言ってもその後に母は受験生の子供を持つ私に対して
陣中見舞いといって絞りのきものも買ってくれたのですが
それだって結構綸子の地に赤や紺色黄色の小花が染められた絞紋様で
若い年代から着れるものでした
だから母にとって私は何時までも子供のままだったのかなと
今年も文化祭で詩吟に出場する際皆さん和服を着らます
今年は母からプレゼントされた加賀友禅の付け下げを着ようかとおもっています
これも〝いざというとき“になるものかどうか
他の山茶花よりひと足早く咲く花です
一輪だけ咲きました
母が亡くなった朝にも咲いていました
悲嘆の涙をして見つめたものです
もう散るかも
加賀友禅の着物 素敵です そして高価な物でしょう
詩吟の発表会に着れば お母さまが喜んで聴いてくれます
いつまでお前は泣いているのと笑っているかもしれません
泣きたいだけ泣いて 早く笑顔を見せてあげることが供養ですよ
本当 何時も泣きべそでごめんなさい
加賀友禅の着物は自分の着物と同じ作家のものを母は私に選んでくれたのです
あの着物を着ましょう
それまでしっかり練習しましょう
ありがとうございます
笑顔ですよね
着物のことまで心配してくれるのはやはり母親ですね。
加賀友禅と言えば、着物好きにとっては憧れの的で、そう簡単には手に入れられないです。
高価なものですから、お母さまのfuyouさんへの愛情がいっぱい詰まっていますね。
詩吟の会も、もちろん「いざ!」という時ですから、是非着て下さいね。
きっとお母さまも目を細めてご覧になることでしょう(^_-)-☆
秋の日は釣瓶おとし・・6時頃には辺り暗闇で秋の夜長が始まりますね・・(^o^)
加賀友禅ですか想い出一杯!良いですね、大事にして上げて下さい。
こんばんは
詩吟は矢張り ”いざ!”という時と思ってあの着物を着ましょう
そうなんですね
母親の細やかな慈愛ありがたいです
これからも優しい気持を大切に思って生きていきましょう
ありがとうございます
こんばんは
夕暮れが早くなりました
秋の夕暮れはもの悲しくて
生長して結婚して子供もおおきくなって
そんな娘のことをいつまでも心配して
仰るとおり思い出を大事にします
ありがとうございます