花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

さきに転んでしまって

2016年05月13日 08時33分18秒 | 日記
幼い頃のことです
私と兄が坂道を登っていたときのことです
坂の上から自転車に乗ったひとが走って降りてきていました
すると私たち兄弟の後ろを歩いていたお婆さんさんが
「あぶない あぶない」と言って
自転車はまだ遠くなのに転んでしまいました

私と兄はその様子がとても可笑しくて面白くてその路上で
大笑いになったばかりか家に帰ってもその状況を母に喋りながら
「誰もお婆さんに当たってもいないのにね」
「さきに転んでしまってねえ」
と言ってまた大笑いになったのです

私が今おもうに身体があまり自由に動けない年代になると自転車の
速度は異様にスピード感があったものと察します
自転車が何も傍まで来た訳でもないのにそれは恐怖に感じて
お婆さんは「あぶない あぶない」と言って先に転んで防衛されたものでしょう
幼い私達兄弟はそんな情景だけを見て悪気ではなく笑い転げたのです 
何十年も経った今ごろそのお婆さんの心情が何となく理解できるのです
自分がその年代に近づいたからです
今 思い出してもほのぼのとした昔を想うのです

笑ってしまってごめんなさい



ゆずの花が咲いています
とてもいい香りです