花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

護送

2015年12月01日 08時23分35秒 | 日記

随分昔の記憶です 私幼かったころのことです
街の中を虚無僧笠のようなものを頭に被されて腰紐でつながれて
警察官に連れて行かれる様子を見たことがあります
犯罪事件にかかわった人の護送だったのでしょう
通常はそんな光景を見てしまうと人のこころは重く塞がれるものです

現代では車で護送されるのでそんな光景はみられないでしょう
でも私は何年も以前になりますが一度だけ護送の状況を見てしまったのです
その日は旅行のため朝早く新幹線ホームに立っていました すると先頭車両に向かって
男性三人ずれで歩いていかれましたが一人の人は異常に顔面が蒼白で無表情で前方の
手の部分は男性用のコートが掛けられていました よく見ると腰紐を持った男性が
直ぐ側をぴったりと添って歩いて一連の行動をしておられました
異様な雰囲気を感じるものです
どうみても犯罪に関わった事件関係者を護送されていると判断できました

その日は度々その光景をおもいお越しては一日中胸に重いものを塞がれた感じでした
昔のように虚無僧笠なら顔だけは隠されていますが 
「もしも自分が罪を犯したときは護送などしないで欲しい」
と思ったものです