VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

「歩行者と自転車のまちを考える会」シンポジウム

2008年11月23日 | 湘南・逗子の暮らし
私の地元逗子市は、目指す理想のまちづくりを「まちづくり基本計画」として昨年末制定した。
これは市民約130名が関わった代物、その中に“歩行者と自転車優先のまちづくり”が[交通]のテーマとして謳われている。

そのテーマに共感した私は、それを実現すべく環境保全を交通システムから考えるまちづくりに取り組むことにし
有志の仲間と『歩行者と自転車のまちを考える会』を10月に設立した。(成り行き上、会長という事に)

今日は、その会の設立と活動の趣旨を市民の方々に紹介する場としてシンポジウムを開催した。
(このチラシを市内の掲示板62ヶ所に貼る作業も、やってみると市内全域を見回れて発見が多かった!)
 文化交流センター@なぎさホール
  
シンポジウムにご支援を頂いた、スターホームの星社長もご家族で来場頂いた。


今回は『カーフリーデー(ヨーロピアン・モビリティ・ウィーク)』を題材に、私が司会をしながら
登壇者は、逗子市の平井市長・神奈川県交通安全対策課の築花主幹・カーフリーデージャパンの望月代表。
 
‘自転車のまち’を推進、坂のある逗子なので【電動アシスト自転車】を来場者プレゼントする企画に!
(地元商店、しまむらサイクルセンターさんのご提供。同じくHIRAKOサイクルさんからは100名分のバイクステッカーがプレゼント)
 
平井市長から「まちづくり基本計画」の内容を紹介、築花主幹からは最近の交通事故で高齢者が関与する(誤作動、加害者含め)
ケースが増加している状況などを発表頂いた。高齢になっても車の運転が必要な街にはしたくない。

望月代表には「カーフリーデー」の社会実験を通じて、車に依存しないまちづくりへの取り組みや
都市空間の再配分という効果を、世界や日本の他都市の事例を紹介しながら解説してもらい逗子での可能性を語って頂いた。
 
私も先進都市の事例として9月にフランスで取材をした、LaRochelle市の公共交通中心の環境交通政策とカーフフリーデーを紹介。
逗子と似た規模や風情の街であり、電気自動車の自動レンタカーシステムや自転車と車の共用道などモデルにしたい施策をプレゼン。

パネルディスカッションでは、神奈川県の電気自動車推進政策の話題や
カーフリーデー含め逗子市でも取り組めそうな施策だと平井市長の前向きな発言を聞くことができた。
  
最後に電動アシスト自転車の抽選会を行い、熱心に最前列で聞いていた小学生の男の子が当選!「お母さんにプレゼント」するそうだ。
(最初の当選者、辞退頂いたほととぎす隊今井会長、有難うございます!)

ホールに展示された新型電動自転車に「最近のはカッコイイのもあるねぇ」と試乗。
  
右、菊池俊一市議が専門家の市民の方を紹介して下さったり、自治会等で活動されている方々とも出会う事ができた。

テニス仲間も来てくださった!Timもご苦労さん。 頑張って成功させてくれた会のメンバーと協力団体の皆さん。
 
協力の市民ボランティア含め、100名ほどの参加総数となり初めてのイベントとしては良く頑張ったという感じ。
何よりアンケートにお答え頂いた71件の感想には、「是非、逗子でもやりましょう!」など積極的なご意見が多く
メンバーの皆さんもビックリするくらい。流石、意識の高い逗子市民!!

片付け後、近くのスペイン料理店で望月代表を囲んで、お疲れ様&意見交換会。
 
この後、望月さんは逗子の街を見学に回られた。
会の活動は始まったばかり、今回も短期間で少々無理を強いて敢行したシンポジウムであったが
一歩踏み出してみて、期待されている事ややるべき事が少しづつ具体的に見えてきた。

何年後かに、逗子が車に依存しない生活を実現した環境交通の先進都市として注目されるような夢を持って頑張ります。