VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

ミサワホームVikiFEMY

2006年07月04日 | 住宅業界
【写真左より;佐藤社長からのプレゼンテーション。
             外からの視線をルーバーで遮りながら通風・採光する外観デザイン。
                      モデルハウスの一部を図書館として開放。1000冊の住まい関連の蔵書。
                                       目隠しルーバーの内側はルーフバルコニー。】

松井秀喜のCMが好評のミサワホーム
今日は都市型ブランドである「URBAN DESIGNERS」シリーズに、  ※他に「GENIUS」「CENTURY」の3シリーズある
‘微気候’デザインを取り入れた「VikiFEMY(ビキフェミィ)」の新商品発表会を行った。

まず渋谷のホテルにて、佐藤社長はじめお三方のプレゼンテーション。
コンセプトは《都市の微気候》《忙しい奥様》で
特に40代の女性が、家事を含めた労働に最も時間を取られているというデータ総務省にあるらしく
睡眠時間が少なくストレスも溜まっていると。
(私の場合、ワールドカップウィンブルドンだが…)

そこで女性の開発担当を主にしたプロジェクトで、家事・収納の工夫がある商品を投入。
実はミサワホーム、その40歳代に弱かったようで、具体的にターゲットを絞った商品で巻き返しを図る。

合わせて、地域的には三大都市の売上シェアが45%とその他エリアより低く、
他社大手メーカーの60%と格差があり、そのテコ入れ商品でもあるVikiFEMY。

発表会の後は、相模原市の展示場へバスで移動。外観は都市の微気候ということで、
ウォール・ルーバーで目隠しと通風・採光を兼ねたデザイン。現代風よしず、と表現された。
                  ※次の記事に続く

MISAWAのVikiFEMY展示場

2006年07月04日 | 住宅業界
【写真左より;女性の商品企画ということでキッチンは半透明の仕切りで隠す収納。
         ランドリールームには、室内干し用の竿が降りてくる。風を取り込む窓が上部に。
              2階リビングには目隠しを兼ねた坪庭バルコニー。
                    LDKの天井は3.5mと高く、採光・通風窓が大きく取られている】


室内は、階段下の地窓や二階リビングの上部にルーバー窓を採用し微気候デザインに。

道路に面したリビング大型窓の外側に、外からの視線を遮るようにバルコニーを壁にしてあるが
室内側を坪庭にデザインされ、インテリア・アクセントにもなっている。
日本の一般住宅の場合、ここがヘンなバルコニー(洗濯干場)になっていてカッコ悪い。

今回は、この目隠し壁やルーフバルコニーのルーバーと言い、外からの視線を遮るだけでなく
外から見られる街並みとしても考慮された、都市型住宅の良いデザインである。

微気候の要である窓はこのモデルハウスの場合、フィックス窓含め50窓くらいらしい。
床面積は私の家の2.5倍ある263.84㎡だが、ナント窓の数は同じ。
当方、確かに風通しは良いく冷房要らずだが、チョット付けすぎか…

ところで、24時間換気設置が建築基準法で義務付けられて2年になるが
微気候のように、窓を開けた通気を重視する場合
24時間換気システムが、無用の長物に感じられる(実際、自邸は冬以外は一台止めている)
日本の古き良き住まい方を懐古する動きも多いが、
今後、センサー技術など機械仕掛けの暮らしとの、現在は過渡期であるようだ。