発表から大分経ちますが、NEWパサートの試乗インプレッションを記しておきます。
既にヨーロッパでは発表済みでしたが、実車を見るとそのラインの美しさにほれぼれします。
最近の車は中華圏を意識したマッチョなラインを多用したデザインが主流ですが、この嫌みの無いデザインは好感が持てます。
フロントグリルに適度なストライプと最近では主張が控えめとも受け取れるVWマークが上品さを醸し出しています。
キリリとしたヘッドライトも小さめで好感が持てます。
プレスラインは単調なようで、エッジが効いており所有しても飽きが来ないでしょう。
セダンとヴァリエントがありましたが、ヴァリエントに試乗しました。
後部はこんな感じです。
もちろん、ラゲッジスペースは広大で十分です。
後席のスペースも十分有り、エアコン設定は前席と別です。3ゾーンエアコンと呼ばれています。
家族持ちの方は、後席の快適性はとても重要です。
写真を撮ってこなかったので、言葉だけの説明になりますが、アルミ調のしっとりとしたデザインです。
HighLineはウッドになるので、下位モデルですがそれでも高品質な感じです。
真ん中に今時だからこそ、アナログ時計が鎮座しています。
調整ボタンが無いので、DiscoverProと連動したGPS精度かと思われます。
使い勝手はフォルクスワーゲン乗りなら迷うことはありません。
さて、エンジンは1.4Lエンジンで基本的にゴルフ7と同じものです。
パワーが10hpアップしていますが、トルクは同じようです。
最小回転半径は5.4mと2.8mのホイールベースのFF車では頑張っています。日本では重要ポイントです。フランス車はこういうことには気にしていないようなので小型車でも大体この位ですから。
余談ですが、NEW V40が初期モデルで5.7mと使い勝手が悪かったので購入をパスしましたが、2015モデルよりホイールリム幅を小さくし、電動パワステファームを変更し5.2mに変更してきています。こんなこと最初からリサーチしとけと言いたくなります。最も、円安により価格も高騰したので初期とはずいぶんと変わったと思いますが。
いつも通り、営業の方が勝手に乗ってきてくださいと言うので、家族3人で試乗をしてきました。
走り出してすぐ感じたのが、2014モデルゴルフ7では1速は出だしのみの仕様だったのが、ちゃんと2000回転まで引っ張ります。そのおかげで2速にうまくシフトアップするので、大変スムーズになりました。
ステアリングフィールは高級車のようにしっとりしており、かつ路面をとらえている感じがします。
舗装の荒れた部分を走ってもタイヤからの音がかなり押さえ込まれており、大変静かです。
パワーはこの車だけ乗っている分には十分です。ただほぼ同じゴルフ7と比べるとパワー不足が否めません。
価格は頑張っているのでは無いでしょうか?安全装備が付いてベンツ、BMWより価格が下です。
全体として良く仕上がっていて、静かにゆったりと乗りたい人にお勧めです。燃費もゴルフ7より上です。
ただし、来年はいよいよディーゼルエンジンが入ってきますので、それを待つのも手かもしれません。と言うか、先日試乗したCX-3のディーゼルエンジンが思いの外良くできていたので、これからの売れ筋はディーゼルエンジンになっていくでしょう。