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(元)旦那の病気(双極性Ⅱ型障害)について

ご注意!

当ブログをお読み頂きありがとうございます。 このブログは(元)旦那の病気(双極性障害)を中心に 家族の日常を記載しております。 ただし、ブログ主である私の“毒”も多分に含まれ 心の病気の方などに不愉快な記載がある場合もあります。 どうか、充分ご注意いただけますようお願い致します。

必要

2014年09月12日 | 日記
人生はゲームとは違う。

リセットしたからと言って、完全にフォーマットされる
わけじゃない。

当たり前のことだけれど、人生最後の最後には時間しか
解決策がないってことがあるんだろうと思う。


一応の禊ぎをすませ、彼は家に帰ってきた。

しかし、当然のことながら何もかもなかったことにはならない。

まず、娘が厳しい。

事あるごとに、衝突する。

彼が話しかけても、私の顔を見るばかり。

二人の時に話しかけても、「別に」とか「いい」とか
単語でしか返さない。

挙句、

「○○(娘)は俺がいらないみたいだ…。」

帰ってから、たった数日も経たないうちに彼は根を上げた。

私にしたら、至極当然のことだと思えた。

この10年、ほとんど父親らしいこともせず(できず)、
色々やらかした上に、娘が父親を求めた時にはなんら応えもせず
私の苦労を間近で見続けた娘には、私も文句が言いづらい。

それに、娘の件に関しては、十分予測できていたのであらかじめ
そういうことになるよって予告して、それでも、マイナスからでも
娘の父親として頑張るからって言ったくせに。


あと、相次いで自分のいなかった時のことや、どう思っていたかと
聞いてくる。

「俺がいなかった時、○○(娘)はどんなだった?」とか。

娘に直接

「パパのこと必要?」とか。

聞かれた娘も答えようがない。

下手を言ったら、私に後から怒られそうだし、素直に「いらない」
ではまずいと思うんだろう。

何より、感情事態が複雑だから、言葉にすることが難しいのでは
なかろうか。

私にも、

「いない間、どう思ってたのか?」とか

「どうして、帰ってもいいって言ったのか?」とか。

あれこれと質問攻めである。

あまりにぞんざいにしてはいかんとも思って、付き合っていたが
段々と娘同様苦痛になってきた。

「あれこれ、不安なのはわかるけど、私自身まだいろんな思いと
 
 闘っているから、色々聞かれて嫌な思いを掘り返されるのが

 苦痛だから、やめて欲しい。」と伝える。

それでも度々、聞いてくるので

「何?なんて言って欲しいの?

 自分を必要だって?一緒にいてちょうだいとか?

 いろんな傷抱えて、その傷はまだかさぶたもできてない

 状態なのに、どうしてそこに塩を振っったり傷口を開こうと

 するの?」


彼が欲している言葉を、自分の中に探せば、きっと奥底には
あるんだろうと思った。

でも、その奥底にある気持ちを探し充てるまでには、もっと
手前にあるどす黒いネガティブな感情までも掘り起こしてしまう。

必死になって、そういう感情を閉じ込めて、蓋をしてきたのに。

彼の不安や、焦りをただぶつけられても、こっちはこっちで
まだ自分のことで必死過ぎて、欲しがるものを与えられない。

もし、その思いが見つかったとしても、それを口に乗せるには
さらなる葛藤が生まれる。

お義父さんは、よく上手に言えばっていうけれど、私の性分では
それはとてつもなく難しい。

そもそも、私たちではなく、自分が私たちを必要だからこの家に帰って
きたんではないのか。

必要だと思っている人に、必要だと思ってもらえていないかも
しれない不安…それは理解できるが、それをダイレクトにぶつけ
られても…。


たった数日しか、経っていないのに私たちはこんな諍いを
繰り返した。

本当は、やわやわとお互いの傷に触れることなく、平穏に
過ごしたかったのに。

なんとか、うまくこの時期をやり過ごして、そういえばあの時…
とかって、振り返ることができるようにと思っていたのに。

とうとうそれからしばらく経って、お互いに、お互いの地雷を
踏んでしまった。