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(元)旦那の病気(双極性Ⅱ型障害)について

ご注意!

当ブログをお読み頂きありがとうございます。 このブログは(元)旦那の病気(双極性障害)を中心に 家族の日常を記載しております。 ただし、ブログ主である私の“毒”も多分に含まれ 心の病気の方などに不愉快な記載がある場合もあります。 どうか、充分ご注意いただけますようお願い致します。

悋気

2014年09月09日 | 日記
夜かなり酔っぱらっていたので、と言っても、飲んだのは
350MLのビール1缶だけなんだけど、彼を罵倒の上に罵倒し
電話を切った。

どうしてそう甘ちゃんなんだ!って。

相手の人のことを、好きだったって言ってみたり、優しかったって
言ってみたり…。

どうして、そういうことを言っても私が許すって思ってるんだって。

どんだけ、私をバカにしてんの?って。

どんだけ、甘えてんの?って。


理由は簡単だ。

私の中にどす黒い悋気の塊があったから。

悋気…つまり、嫉妬だ。ジェラシーだ。

ことさら、相手の人に丁寧に且つ冷静に話をしたのも
そのどす黒い塊に飲み込まれないようにと必死だったからだ。

ちょっとでも、気を許したらその塊は増殖して、毒をまき散らし
表にでようとするだろう。

みっともないからとかじゃなく、そんな感情を表にしたら
きっと自分で自分を持て余してしまう…できるだけそういうダメージは
最小限にしたかった。

プライドとかとも、ちょっと違う気がする。

たぶん、違う気がするんだけどなぁ…。

私たちが言い争っているのは、すでに実母にも娘にも知れてしまい
私が一人でいられるように、そっとしておいてくれた。

寝るときだけ、娘が痛いくらいにふっついてきて、寝ずらかったけど。


翌朝、一人で朝風呂に入りながら考えた。

さてさて、この先どうしたものか…と。

休み明けに、彼を実家に迎えに行かないのは決定したことにした。

しかし、A就労で働きだす日はそう遠くない。

それをすべて棒に振らせて、断固家に入れないって手もあるか…
とも考えた。

が、それはそれで激しく後悔しそうで…。


彼がいない人生を考えてみた。

きっと、私はそれでも毎日仕事して、家事して、育児して。

娘とそれなりに笑って、生きていくだろう。

娘が独り立ちして、一人になっても、それなりに生きていくだろう。

心配事は減るだろう。

下手な出費だって減るかもしれない。

でも、大きな穴が心に開くな…って思った。

それは、彼に対する思いだけじゃなく、自分が今までやってきたことが
徒労に終わったという喪失感とか、絶望感とか。

それに、やっぱり寂寥感もあるな…とか。


おかしなものだ。

彼といたほうが、将来の不安が大きいような気がしていたが
いざ、独りになると思うと、ことのほか不安が大きい。


どっちにしろ、なるようになる!と思いつつも、やっぱり泣けた。

昨日の夜に流した涙はやっぱり悔しかったから。

今日の朝に流した涙はへんに達成感があった。

我ながら、よくやったよ…って。

よく、頑張ったよ…って。

もう、充分だよ…って。


もう電話するな!って啖呵を切ったからだろう、彼からの電話は
鳴らなかった。


午前中には、来客などもあり、ばたばたとしていた。

もはや、どこかに出かける気力はなく、ただひたすらに娘とべたべた
しながら、ごろごろしていた。

午後になって、昼寝から起き、私から彼に電話した。

彼は憔悴しきっていた。

私に罵倒された上に、義両親にも素直に告白したらしくえらく
怒られたそうだ。

義父には、泣かれ、

義母には、はたかれたって。

「俺はもう、誰にも顔向けできないよ…。」って。

まっ、自業自得なんだけど~~~。

ところが、こっからスーパー甘ちゃん節炸裂。

「俺、みんなに怒られて、もう居場所がないみたいだから

 一人で東京に行こうと思う。」

って言い出した。

はっ~あ?である。

「一人で東京行ってどうすんの?」と聞くと

「一人でアパート借りて、仕事探す。」

「もう、これ以上怒られてビクビクしながら生活するのやだ。」

だって。

もうね、どういう思考してんだろうって。

悪いことしました、みんなにおこられました、だから逃げます。

って40歳過ぎた大人の言うことか???


ただし、昨日の私と違って、怒鳴ったりはしない。

「そっか、そういう人生もありだね。

 それは、相手の人と一緒に生きていくってことなのかしら?」

と聞いてみた。

相手の人は関東近辺在住者だから。

「ううん、違う。一人でやってく。」

嘘か本当かわからない。

でも、そこはあえて突っ込まず

「そっか、東京に行くっていうなら、こっちはこっちでちゃんとけじめ

 つけてから行ってね。」

と言う。

「けじめって?」

と言うので、

「一緒に住まないなら、もう面倒はみれないでしょ。

 離れて心配し続けているのは耐えられないからさ、けじめつけよ。」

「別れるってこと?」

おいおい、この期に及んで、そういう想定してないわけ?
ってあきれてしまう。

「○○(娘)に会わせてくれる?」と聞くので

「養育費払えないでしょ。養育費払えない人は面会権もなくね。」

と答えてみた。

もうこっから先は、何が何だか…。

でも、ずーっと怒らないようにして淡々と話をした。

どす黒い塊は、昨日と今朝の涙でちょっとだけ浄化れたらしかった。


「どうして今日は、そうやって話してくれるの?」と彼が聞いてきた。

つまり、昨日みたいに激怒しながら、罵倒しないの?ってことか。

「ちゃんと約束守って、電話してこなかったからちょっと休めたし。

 人間、落ち着いて考えないと、口から先に文句ができるよ。

 それにね、朝ちょっと泣いたんだ。

 なんか、一人でやっとちゃんと泣けたんだ。

 だから、ちょっと落ち着いた。」

と素直に言ってみた。


彼は、意外だったのか

「ごめんね…。」って小さい声で謝った。