「
増薬」から3週間。
今日こそはと一緒に診察に行ってきた。
とは言っても、朝
「今日は病院どうすればいいのかな?」と言った他人事のような
ひと言にはイラっっとしたけど。
加えて、迎えに帰れば寝てるし…。
休み明けで待合ロビーは超混雑。
しかし、以外に早く番号が呼ばれる。
彼の主治医はたぶん担当患者がそう多くない。
きっと理事長の肩書きもあり患者診るよりいろんな仕事が
あるんだろう。
診察室に入ると、カルテを見ながら
「どうですか~?」と聞いてくる。
そういうことは患者の顔見て言ってくれ…と内心突っ込みそうに
なりながらひとまず黙っていた。
彼がスポーツクラブに通って身体を動かしていることや車で
トラブルになったことなどを話す。
すると、
「う~ん、普通躁が出る人に抗鬱剤はねぇ~~~。」と言う。
そうそう、その抗鬱剤で疑問があるのよ…と思いつつまだ黙っていた。
あれこれ話して、薬の話になってやおら口火を切った。
「あの~、前回サインバルタ減らして、レクサプロが出てるんですが?」
と聞くと、
「う~ん、そうねぇ~、サインバルタはSNRIだねぇ…」と
薬辞典を調べだす。
「で、レクサプロはSSRIですよね。でもデプロメールもSSRIなんですけど?」
と言うと
今度は処方箋の控えを見ながら、
「あ~~~、そうだね~~~、同じの出しているね…。」とか言う。
「これはレクサプロ1種類にしていくってことではないんですか?」と言うと
「いや、なんか間違ったかな~。」とか言う。
間違えた?
今、間違えたって言った?
躁が出る人にうんぬんって、毎回毎回抗鬱剤のこと言われてそれでも
簡単に間違えたって言っちゃった?
結局、躁っぽい行動も出ているので3週間飲んだレクサプロは抹消され、
減ったサインバルタもそのまま30mgにされた。
なんなん、この医者…ちぇっ…と内心毒を吐く。
彼を見るとなぜかうっすら笑っていた。
診察を出て、会計を待っているときに
「あの先生薬間違えたって言ったよね?」と念を押すと
「うん…みたいだね…。」と半笑いで言う彼。
どこまで他人事なんだ…とまたイラッ。
しばらく薬の話をしていて、やっと抗鬱剤が減ったということを
認識したらしく
「えっ、俺抗鬱剤減らされるの?また落ちるってこと???」と
騒ぎ出す。
そりゃ~~~躁で喧嘩したなんていったら、減らされるでしょ普通。
まったく、医者も医者だけど、患者も患者じゃ。
一体誰が一番わかってるんだ?
ってか、誰が一番わかってないといけないんだ???
どいつもこいつもまったく…と一人毒を吐く。