鬱 のち 躁 …

(元)旦那の病気(双極性Ⅱ型障害)について

ご注意!

当ブログをお読み頂きありがとうございます。 このブログは(元)旦那の病気(双極性障害)を中心に 家族の日常を記載しております。 ただし、ブログ主である私の“毒”も多分に含まれ 心の病気の方などに不愉快な記載がある場合もあります。 どうか、充分ご注意いただけますようお願い致します。

評価

2012年11月30日 | 日記
彼の車で出かけたり、お風呂に入ったり、そんなスイッチ
切り替わりましたキャンペーンはどうやら終了したようだ。

朝、ご飯を食べていると

「なんかやっと色々できるようになったと思ったに
 また何にもできなくなったんだ…。」とつぶやいた。

確かに、ここ一日二日、布団でずーっと寝ているようだ。

しかし、私の評価はちょっと違う。

「でもさ、しないしようと思ったことはしないで済んでるじゃん。」

つまり、出かけよう、お風呂に入ろうというようなことは
できなくなっているが、過食をしないようにしようという点では
善戦していると思っている。

あの、毎日牛乳1L、毎日バナナ1房(5~6本)生活はピリオドが
うたれているわけだ。

ついでにアイス毎日2~3本(ホームサイズ)生活も。

朝だって、1膳しか食べないように頑張っているし
昼だって、2個のおにぎりから1個に減らしているし
その分夕飯食べるときもあるけど、それは生活リズム的には
きっといいことのような気がするし…。

夜だって、途中で2回くらいトイレに起きたりするするけれど
朝までちゃんと寝れているようだし。

私の見える範囲では、よっぽど落ち着いているようにさえ思えるのだ。


ここに、ありがちな躁鬱本人と、家族の乖離があるわけだ。

躁鬱本人はきっと、軽躁くらいがちょうどいい。

多少寝れなくても毎日外に出られて、あれこれ身体が動く。

あれもやってみたい、これもやってみたいって気持ちがあふれる。

しかし、きっとそんないい塩梅が続くことは難しい。

それ以上に突き抜けるか、その反動で落ちるか。

それを恐れる家族は、軽鬱くらいがちょうどいい。

思ったことの2~3割ができるくらい。

毎日出かけられたら心配がつきない。

あれもやってみたい、これもやってみたいから
→あれも欲しい、これも欲しい
→あれも買った、これも買った
になったらどうしよう…などと。

上がれば上がってよかったねと言えるうつ病とは違い、
上がれば上がったほうがより厄介な躁うつ病…。

地雷は上にも下にもあるわけだ。

それを踏まないように、踏まないように恐る恐る一歩一歩前に出る。

そしていつかその足取りが確実な一歩となり、その歩みを止めないことが
未来につながっていくのだろうか…。

今はそんなイメージがまったくもてないけれど、いつかそんな未来が
私たち家族にも訪れることを祈るだけだ…。



記憶

2012年11月28日 | 日記
昨日、仕事中に彼から電話が来た。

いつだか、どこでだかわからないけど車のタイヤを
パンクさせたらしい。

スイッチの切り替わった彼はここ最近日中車で出る
ことがある。

ちょっと走れば、海沿いなわけでロケーション的には
もってこないなわけだが…日本海ということで天気が悪いと
ちょっと演歌っぽいのかも…。

それでも1日中寝ているのよりは、数倍気分が晴れるものと
思われ、心配だしガソリン代もかかるけど何も言っていない。

私の車の中にタイヤの圧を測ったり、空気を入れる機械
があるらしく、それで調整した後車屋さんに直しに行きたい
とのことだった。


家に帰ると、待ちわびていたらしく、速攻2階から降りてくる。

が、玄関ですれ違っても「おかえり」さえ言わない。

彼のバカ車はうるさい。

だからさっさと行けばいいのに、近所迷惑だよ…と思いつつ
気が付くと出かけていた。

「行ってくる。」さえ言わない。

彼は1つのことに集中すると、それしか見えない。

周りのことは気にしない。

ってか、気が回らない。

それは、病気のせいなのか、それ以前からなのか私にはもう
わからない。


彼が夜になって出かける。

ただそれだけで、自分でもどうしようもないくらいザワザワする。

これは明らかに彼が病気なってからからだ。


また帰ってこないんじゃないのか。

またどっかで事故るんじゃないのか。

また何かしでかすんじゃないのか。


去年の今頃、彼はしょっちゅう友達の家に出かけては帰って
来なかった。

時には連絡もなく。

朝目覚めると、その頃1階で寝ていた部屋を見て彼がいない
その光景に妙に寒々しさを感じて、湧き上がる不安や不信に
必死になって蓋をしていた。

そういえば、途中で迷子になり帰って来られないなんて
こともあった。

思考がまとまらないので、パニックになって電話をかけてきて
あれこれアドバイスしても、自分勝手に判断して尚さら騒ぎになって。

あげくに疲れきって寝てしまい、連絡も取れなくなり…
帰ってきたのは丸1日たっていた。

夜電話が来て、車の不調を訴えているその最中追突されたこもある。

切れずにいた電話から、大きな衝突音とぶつけた相手の人の声。

彼が答えるまで、ずーっと名前を呼び続けた。

そして、答えがやっと返ってきた後しばらくして救急車のサイレンが
聞こえた。



思い出すだけでも、ザワザワする。

そして、1つ思い出すとどんどん湧き上がってくる負の記憶。


とうとう彼が出かけて1時間待てずに電話してしまった。

「どう?」とたずねると

「今終わったところ。」と答える。

その声色は落ち着いているようにも思えたが、畳み掛けるように
聞く。

「終わったらすぐ帰ってくるよね?

 まっすく帰るよね?」

彼は、

「うん、すぐ戻るよ。」


でも実際戻ってくるまでずっとザワザワしたままだった。

同じようなエンジン音が聞こえると、玄関まで出てしまう。

両手で自分を抱きしめてないと、じっとしていられない。

そんな私を娘はじーっと見ていた。


いつになったら、こんな記憶の断片に苦しまなくてよくなるんだろう。

どうしたらそんなこともあったね…と穏やかに話せるようになるんだろう。

忘れてしまうことと、思い出しても平気になるのはどっちが先なんだろう。


こういう階段を1つ1つ上がっていかないと、本当に平凡で平穏な日々は
我が家には訪れないんだろうか…。






成長

2012年11月27日 | 日記
娘の誕生日、プレゼントを買ったり食事をするため
3人で出かけた。

途中、車酔いする性質の娘が

「マジカルバナナしよ~。」と言い出した。

注)バナナと言ったら黄色→黄色と言ったらレモン
というように連想する単語を言い合うゲーム

彼は早々に却下。

私と二人で始める。

すると何回かのち

「優しいといったらパパっ」って娘が言った。

「なんだそりゃ~~~。」とまぜっかえしてみたが

バックミラーを除くと彼がニヤニヤしていた。

その後も、答えに詰まると娘は彼にヘルプを求め
無事酔うことなく目的地にたどり着き和気藹々な道中だった。


、が…。


昨日、日中どこかに出かけたらしい彼は私が帰る頃には既に就寝。

う~ん、いつものペースだ。

娘と二人夕飯を食べ、宿題が終わっていないと言うのでテレビを消して
宿題をさせる。

私は手持ち無沙汰で、娘が借りてきた図書館の本を読んでいた。

すると、おもむろに娘が

「昨日さ~、マジカルバナナで優しいのはパパって言ったじゃん。

 あれ、嘘だから。」と言い放った。

「はっ~~~???」である。

「何それ?」と聞くと

「だって、1日楽しく過ごしたかったら嘘ついちゃった。」だって。

「パパは優しくないってこと?」と聞くと

「優しいときもあるけど、そうじゃないこともあるし…」との回答。

「まっ、でも母みたいに怒ったりはしないじゃん。」と言うと

「ママは怒りん坊だけど、優しいときもあるからいいの。」とわからん回答。


ただし…齢8歳にして、父親を手玉に取っているというわけだ…。

取るほうも取るほうだけど、取られるほうも取られるほうか…。

これもひとつの成長といえば、成長なのか…。


恐るべし、我が家最強の大人(娘)。




誕生日

2012年11月26日 | 日記
3連休のうちに、娘の誕生日があった。

私とって娘の誕生日は1年のうちで一番特別な日だ。

娘と初めて会った日であり、私の出産記念日であり
そして、私たちが始めて家族になった日だから。

そんなわけで、誕生日当日は娘同様とても楽しみにしていた。

去年は彼の状態が不安定でどうなることか?と不安の方が
大きかった。

娘なんて、

「パパ、誕生日おめでとうって言ってくれるかな…。」って

ずーっと心配していたくらい。

しかし、今年は彼の状態に左右されず、娘と二人だけでも
誕生日を楽しもうと決めていた。

食事に出かけたり、プレゼントを買ったり、ケーキを食べたり…。

ところが、彼はその全部に参加できた。

スイッチ恐るべしである。

まず、朝起きて娘の顔を見るなり

「お誕生日おめでとう。」と言ったらしい。

だいたい、私や娘より早く起きて1階にいること自体が珍しい。

そして、娘が欲しいプレゼントは彼持ちとなり、(娘がねだったらしい)
一緒に買い物に出かけた。

そしてその後、3人で食事をし、ケーキを買ってきて3人で食べた。

ちなみに去年は平日だったので、娘と作った夕飯は一緒に食べたけど
ケーキはOUTだった。

大の甘党と化した彼は、今年は一人分でも足りなそうなくらいだった。

外に出ていたときの娘はずーっと彼と手を繋いでいた。

食事も彼の隣に座っていた。

きっと3人一緒が大好きな娘にはうれしい誕生日だったのだと思う。


が…、このスイッチ切り替わった状態がいつまで続くのか、
そして、それが躁寄りになっていくのかどうか…どこか素直に喜べない
私がいる。

誕生日プレゼントに貰ったゲームをしすぎる娘の心配と合わせて
どこかネガティブ思考なのである。



切替

2012年11月26日 | 日記
何やら、彼のスイッチが切り替わった気がする。

鬱から躁へ…と決まったわけではないのだが…。


連休の初日、私と娘とあれこれ出かける予定でいた。

街の中心地なので駐車場代がバカにならないため
バスか電車か…と思っていたのにあいにくの雨。

すっかり、気持ちがなえてコタツで娘だとダラダラしていた。

このシーズン、クリスマス前で新聞の広告もおもちゃの
露出が一気に上がる。

娘は既にサンタさんにお願いする品を決めていて、たまたま
それが掲載されていた。

二人で赤丸なんかつけて、サンタさんにお手紙かかないとねぇ~
などと、話していると彼がやってきたので娘が見せていた。

いよいよ、出かけないと不味そうな時間になったので支度をし、
彼に声をかけようと2階に様子を見に行くと珍しく起きていた。

すると、先ほどの掲載されていた広告の件で

「早く行かないとなくなるよ…」と言い出す。

でも、娘と一緒に買いに行くわけにも行かず生返事をする私に

「俺、行ってこようか?」と言う。

しかも、

「どうせ出かけるから、送ろうか?」とまで言う。

…、(@_@;) ビックリ。

運転は注意力が散漫なので控えて欲しかったはずなのに、
今日は焦点があっていると言うか…なんとなく大丈夫そうな
気がして、お願いすることにした。

行きは私が運転して、帰り彼に車を託した。

何度も何度も、気をつけるようにいい、迷子にならないように
道を説明する。

そんな私に彼はあっさりと

「じゃ。」と言って走り去った。

しかも、3時過ぎに電話が来て今度は

「迎えに行こうか?」と言ってきた。

最初は心配で、何度も断ったのだが、娘に言うと

「おむかえがいい」と言うので、お願いした。

場所が分からず、右往左往していたがなんとか落ち会うことが
でき無事帰宅した。

彼が方向音痴なのは病気する前からであり、カーナビがあっても
右往左往するのは想定内である。

そして夜、娘とまったりテレビを見ていつもよりも
就寝時間が遅かった10時過ぎ。

いつもなら7時には寝ていた彼が起きていた。

日中出かけて疲れているはずなのに。

しかも、PC見てる。

それよりも幾日か前、I-Phoneを見ていた。

が、PC>I-Phoneって気がして、

「どうしたの?」と聞くと

「Yahooのオークション見てる。」って言う。

またぞろ、何買う気じゃ~~~???キ~~~!と思ったが、

見ているだけで、どうこういうのはさすがに悪いと思い
早めに切り上げるようにだけ言って、先に寝た。

すると、朝の5時から起き出して1階に行った。

気にはなったがせっかくのお休みなので起きずに寝てた。

7時過ぎに娘と下に行くと、突然

「バイク買ってもいいなぁ~。」と言い出した。

やっぱり、そう来たか~~~(躁来たか~~~)と叫びそうになる。

彼はオークションで自分が以前乗っていたよりもちょい
グレードのいい、且つ既に製造中止のバイクを見ていて
それが10万ちょいだから、買いたいと主張する。

もちろん、すぐ乗るわけではないけれど…と言う。

そんなん、どうぞと言うわけがない。

車だってバッテリーが上がるほど、乗れないてなくて
今だって大変なのに、その上バイクって?

10万ちょいって大金でなく?

今すぐ乗らないって言ったって、わけわかんなくなったら
乗るくせに?

いいといえる理由が見つからない。

その他、あれこれ反対する理由を列挙する。

でも、そういいながら考えた。

これで買うようなら、もうお終いだろうな…って。

ところが、私が

「もう、(うつ病と診断されてそのあと)あれこれで6年だよ。

 もう、これ以上私傷つきたくないもん。」

と言うと、黙った。

どうやら、諦めたらしい。

その後、私は娘を連れてインフルエンザの予防接種に激込みの
小児科へ出かけた。

帰ると、なにやらお風呂を使った形跡が。

「シャワーしたの?」と聞くと

「うん、お風呂はいった。」って。

これも…いつ振りか分からないくらい久しぶり。

シャワーをすることは1ヶ月に1回くらいあったような気がするが
お風呂に浸かるなんて…。

それ以外にも、

「プチ断食してしばらく炭水化物を控えて野菜と魚中心にする」

とか言い出してみたり…。


睡眠時間が減ったり、(とは言っても以前は仮眠で、今も普通以上は確保)
食べる量が減ったりというのは躁寄りな気がするのだが、
自発的に送り迎えをしてくれたり、彼の意見に私が反対しても切れなかったり
と以前とは一味違う気もしていて…。

イライラ感はないというし、傍から見ても穏やかな感じはするし…。

静観するしかないわけだが…フラットという状態なのかどうかも、
なったことがないので、皆目わからない…。


ただ、明らかに言えるのは何かが切り替わって、こっからは
未知なるゾーンである。


さてさて、どうなることか…。