鬱 のち 躁 …

(元)旦那の病気(双極性Ⅱ型障害)について

ご注意!

当ブログをお読み頂きありがとうございます。 このブログは(元)旦那の病気(双極性障害)を中心に 家族の日常を記載しております。 ただし、ブログ主である私の“毒”も多分に含まれ 心の病気の方などに不愉快な記載がある場合もあります。 どうか、充分ご注意いただけますようお願い致します。

発作

2014年01月31日 | 日記
新しい病院での診察+カウンセリングで、
ちょいやる気になった彼…。

鬱傾向にある人は、朝が辛くて夕方持ち直すって
人が多いように聞くが、彼は逆。

朝は5時ごろ起き出し、煙草を吸い、携帯をいじり
朝ごはん(青汁オーレ&ヨーグルト)を食べ、
ゴミをまとめ、娘を見送ってから、一緒にコーヒーを
飲んで、私を見送る。

これだけできる、朝ってすばらしい。

もちろん、ここ最近だけだけど。

が、これが午後過ぎから段々怪しくなり、TELがくる。

「どうしよ~、辛い…」って。

取り合えず、頓服を飲むように言う。

ってか、飲んでそれでも辛かったらTELすればいいのに…
って思うけど、きっと私と話したいだけなんだろうと思えば
そうも言えない。

私とのTELが安定剤代わりになるのなら、それはそれだ。

「不安時の頓服を飲んで、30分以上経ってもダメなら
 もうひとつ飲んでみたら…。」

って毎回、毎回同じようなことしか言わない。

あとは、ご飯食べたかとか、ちょっと世間話して終わり。

それでも、ダメな時はヒルナミン飲んで寝てしまえとか。

そして、夕方帰る頃には辛すぎて、寝逃げしててそのまま
朝までって感じ。

夕飯なんてたまにしか食べない。

いつも娘と2人、テレビ見ながら食べている。

一家団欒的なものはほとんどない。


昨日は、朝体育館に行くというので、去年の入院した病院に
保険金請求用の診断書をかいてもらうように持っていってと
頼んだ。

ちょうど通り道だから。

だって本当にいつもと一緒だったから。

どっちかというと、ちょっといいかもくらいって思ったから。

でも、昼休みにTELが来たとき彼はその病院の駐車場で
パニック発作起こしてた。

辛いことがフラッシュバックして切なくなったんだって。

もう、出してきたあとだったから、どうすることもできなかった
けど、不用意に頼んだことは誤った。

取り合えず、薬を飲んで、落ち着いてから、充分気をつけて
帰るように言って電話を切った。

その後、家に着いたと再度電話があり、まだ切ないようで

「どうしよう、死にたい…死にたい…助けて…。」って。


昔なら、昔なら慌てて家に飛んで帰って枕元に座ってた。

が、最近はそれもしていない。

随分と冷たくなったとは思うが、それだけじゃない。

そうやって、何でもかんでも私に甘えるって状況を変えて行きたい。

もちろん、これは患者の本当の苦しみを理解できていない私の勝手な
言い分かもしれないが、現実問題としてそうそう今すぐに駆けつけ
られない状況だってあるわけで、現にそのときもみんな出払って
会社に私一人だったので帰るわけにいかなかった。

結局、そのまま頓服飲んで、バカ食いして寝て、娘のピンポンで
起こされ、またお菓子食べて寝て…。

私が帰る頃には、完全に寝逃げてた。

朝の食器と、彼が昼に食べた食器が洗い場に山になっていた。

彼の仕事だけれど…、うんざりするけど、しょうがない。

娘と2人、ご飯を食べて、テレビを見て、宿題やって、お風呂に入って
寝た。

毎日、こんな繰り返し。


入院していた病院に、そんなになるほど切なさが詰まっているとは
思わなかった。

だって、好き勝手やってたじゃん。

こっちのほうがいろんな思い湧き出して、大声で叫びそうだよ。

そんなことを、彼の寝顔を見ながら思ったりした。





目標

2014年01月30日 | 日記
昨日は、彼と一緒に病院に行ってきた。

去年入院して1ヶ月経ったころ、突然の退院伺い?

「そろそろ3ヶ月経ちますけど、退院どうすか~?」的な。

わずかにあった希望も信頼も一気に吹っ飛び、転院した。

まっ、色々問題のある先生だったからしょうがないんだけどぉ。

ラミクタール知らないとか平気でいっちゃうような。

躁うつ患者に、3種類も抗鬱剤出しちゃうような。

で、今回で3回目の新しい病院での受診。

まず、大きな違いはその通院時間。

入院していた病院は車で5分。

なんなら、自走でもいける。

新しい病院は、家からだと40分ちょい。

田舎でも車で40分って結構遠い。

田舎でもまだ選択肢があっただけありがたいけど。

先生は、たぶん30代くらいの大学病院から派遣されてる的な先生。

若干茶髪。

素っ頓狂な処方は心配しないでもいいと思える。

それから、待合の雰囲気が随分と違う。

玄関入って、その脇に外来の待合があるんだけど、あっちこっちで
看護師さんなのか、ケースワーカーさんなのか、患者さんの脇に
座り込んで普通に話している。

「○○さん、どうですかぁ~?」的な。

世間話だけでなく、それなりに病状とか話しているみたいなんだけど
思いっきりのオープンさ。

でも患者さん的には、リラックスして普通に話しているみたいな。

そして、先生の診察以外にもカウンセリングなんかもあって。

今やっている医療系ドラマみたいに人のよさそうな臨床心理士さんがいて。

たぶん、この人も30代かな。

今回はこのカウンセリングがメインだった。

そうは言っても、診察とセットなので、まずは先生と。

なぜか、彼はこの病院にまだなじんでいないのか、診察に入ると
途端に手が震えだす。

たぶん、薬の副作用でなく、心理的なものだ。

落ち着きもなく、落ちてはいるけれど、なんとか話もできて次回の
診察予定を決める。

そして、再び待合にいると、臨床心理士の先生が自ら呼びにくる。

カウンセリングって一人で行うものかと思ったが、同席を促される。

椅子に座って、彼を見るとまだ震えがとまらない。

どうも、苦手なのは担当の先生だけってわけではないらしい。

初めてってこともあり、どうやって進めるか聞かれたが、よくわからない
のでひとまずおまかせでってことで。

彼は同じ病気仲間から認知療法を薦められて、それをお願いしていたが
どういう定義かよくわからないし、まずは初めてみましょうということで。

いくつかの質問を彼と私に。

例えば、今の状態は10段階で言うとどのくらいか?とか。

例えば、それが1つ上がるとどういうことがしたいか?とか。

例えば、もっとよくなったときにはどういうことがしたいか?とか。

彼は、今のレベルは2で、3になったらお風呂に入りたいで、もっと
よくなったら、仕事がしたいって答えた。

私にも、彼はよくなるためにどんな努力をしているか?とか。

それは彼にとってどういう意味があるか?とか。

私は、彼は年明けから体育館に行ってウォーキングを始めたことや
家の手伝いとして、朝食の食器洗いとゴミ出しをしてくれていてる
ことを伝えた。

目的を持って家を出て、運動することで体力をつけることが大事だと
考えていること、手伝いをすることで家族としての役割を果たすことと
その度にありがとうって伝えるようにしているので、感謝されることの
喜びを感じて欲しいこと、そしてゴミ出しは日にちや曜日感覚を持つために
有効だと考えていることを伝えた。

およそ、40分くらいの話だったけれど、私的にはなるほどな~と思える
ところが多々あった。

まず、本人が漠然と思っていることを自分の口で語らせて、それを
先生が繰り返し口に出すことで意識下に訴えていた。

例えば、

「死にたくなるくらい辛いときに、なんで耐えられていると思いますか?」

と先生が聞いたときに彼は

「今までいろんなことをして家族に迷惑をかけているので、もう迷惑を
 かけたくないので…。」

とぼそぼそと答えた。

すると先生は、

「そうですか~、今まで迷惑かけてきたから、もうそうしたくないって
 思って辛いのを我慢しているんですね。

 そっかぁ、ご家族のために頑張られているんですね…。」

みたいな。

きっと、それを聞いて彼は、そっか、俺は家族のことを思って耐えているんだ
って今まで意識していなかったことを気付くみたいな。

他にも、彼が近い目標として今ほとんど入れていない、入浴(シャワーのみ
でも可)に設定し、次回どのくらいできたか報告することになった。

これも実現可能な範囲での目的の設定をクリアすることで、自分に自信を
持たせたいってことなんだろう。

途中で手が震えて、私の手を取ることもあったが、まずまず彼は自分の頭で
考え、自分の口で自分の考えを話していた。

随分と疲れたようだが、明確な目標を設定された彼は、それに向けて
努力しようという気持ちが芽生えたようだ。

会計や薬局を終えて、帰りの車で

「どうだった?」と聞くと

「うん、疲れたけど、よかったよ。
 なるたけ、頑張るし…。」って。


まぁ、この手のことがそうすんなり効果を上げるとも思わないが
しかし、今はできることをできるかぎりやっていくことしか
ないのだと彼に言うとともに、自分に言い聞かせる。




比較

2014年01月28日 | 日記
誰だって、他人と自分を比べるよね。

いいことも、悪いことも。

それって決して有益なことではないことが
多いけど、でも止められない。

みんな違って、みんないい。

それは解っているんだけど。


彼は、久しぶりにリアル友人の家に遊びに行って
どっぷりと凹んで帰ってきた。

まぁ正直、ほら見たことか…って思ったけど。

私はよく知らないが、旦那さんは出張の多い仕事をされていて
家にはあまりいれないけれど、その分高給取りで趣味の車も
バイクもお金をかけていらっしゃるそうだ。

奥さんも綺麗な方で、子供2人だかを育てつつパートも
していらっしゃるそうだ。

家族仲良しで、たまにあった休日にはよくみんなで遊びに
いくんだそうだ。

ほら、全然うちと違うでしょ。

比較するっていっても、全然違いすぎるんだけど。

でも彼には辛いみたい。

仕事バリバリやって、車やバイクに思いっきりお金をかけたい。

それが、きっと彼の本当にやりたいことだからだろうか。

家族仲良しってても、ちょっとはうらやましいのかな。


まっ、よくある話だよね…。

私だって、この間地元の知り合い(高校の同級生)とばったり会って
あって思ったけど、声がかけられなかった。

彼女は格好良く黒のコートを着こなし、COACHのバックを持って
綺麗にお化粧して…なんだか、ひどく自分が格好悪い気がして。

向こうも気付かなかったから、いいか…みたいな。

でも、帰ってから考えた。

もし、私がもっと自分でも納得のいく格好をして、もうちょっと
外見に気を使う余裕のある生活をしてたら、こんな惨めな気持ちに
ならないのかな…って。

そうかと思えば、暇なときにネットの相談の書き込みを読んだりする。

あ~、みんなたいへんなんだぁ…とか。

でも、どっかでうちはまだマシなのかなぁ…とか。


幸せは、その人の心が決める。

同じメジャーはない。

だから、比較することに意味はない。


それは、わかっているんだけどね…。

だから、彼だけじゃないんだけど、その凹みようは
やっぱり病気な分困ったものなわけで、始末が悪い。



賞状

2014年01月27日 | 日記
この週末、彼はリアル友人の家に泊まりに行った。

もともとはネットで知り合った人だと思うのだが、
一緒にゲームをしようと遊びに行ったらそこの奥さんにも
気に入られお泊まりするようになった。

彼のUPDOWNする症状にあわせて、誘われても行けないことも
多く、疎遠になっているものと思っていたら入院をきっかけに
連絡をとったらしく、退院後また会うようになったらしい。

前回はご夫婦と食事に行き、退院祝いとして同じ病気で
社会復帰された方の本なども一緒にいただいたらしい。

まぁ…よくしていただいているのは充分わかっているのだが
朝の6時から奥さんと電話で話したり、I-Phoneの待受けに
してみたりと彼が馬鹿なので積極的にかかわらないようにしている。

先月くらいから、予定を立ていて、随分と楽しみにしてもよう。

土曜日も、9時前から準備をし、10時なる前から出かけていった。

私としては、遊びに行くなら行くでいいと思っている。

が、調子に乗ってお酒を飲みすぎたり、勢い寝なかったりして
その反動がでることを心配していた。

1日中連絡が来なかったので、夜の9時過ぎに

「ちゃんと薬飲んで、ちゃんと寝るように…。」

とだけ、メールした。

すると、速攻

「寝る」とだけ返事が来た。

まぁ…それならいいけどぉ…とその日は収まった。

が、翌日昼近くになっても何の連絡もない。

一体何時に帰る気なのか???

こっちから連絡するものごうばらだが、イライラ待っていても
しょうがないので、

「何時に帰るの?」と

メールするとしばらくスルー。

段々イライラが高じて、とうとう電話した。

しばらくすると、のんきな声で

「どうしたぁ~?」だって。

一声聞いて、言葉が出ず、しばらく無言で電話を切った。

わかんないよね?

きっと、彼もわかんない。

ぜったい、わかんない。

なんか、酷くこっけいに思えたから。

何で私はこんなヤツの心配してんだろうって。

薬の飲んだか、ちゃんと寝れたかだけじゃない。

娘が始めて一人でホットケーキを焼いてくれて、それを2人で
食べたんだけど、彼の分を一応記念にって残しておいたことや
夕飯に水餃子を2人で作って食べたんだけどそれも残しておいたこと
そんなことすべてがこっけいに思えた。

彼は私が心配しているなんてことこれっぽっちも思っていないこと。

でも、そんな彼に私も娘も父親としてどっかで期待していること。

どんなに裏切られて、どんなに傷つけられて、どんなに自分勝手
言われても、結局心配していることが止められないこと。

なんか、全てがこっけいに思えた。

さすがに、私の怒気を察してか、しばらく経ってから7時くらいに
帰るとの電話が来た。

体調も大丈夫だから心配しないでって。

でも、そこ頃には残してあったホットケーキも餃子も私と娘の
お腹に納まっていたけれど。

今月は使いすぎて、早々遊びに行く資金も心もとない。

そんなこんなで、イライラしながらこたつでゴロゴロしていると
娘がこっちをチラチラ見ながら、絵を描いていた。

娘は絵を描くことが好きで、しょっちゅう遊んでいるので
今日は私の似顔絵でもかくのかと思っていると、突然立ち上がり

「賞状、頑張っているで賞

 ○○○○様(私のフルネーム)

 あなたは家でいつも一番頑張っていますので、

 賞状を送ります。

 これからも、頑張って長生きしてください。」

って賞状を渡してくれた。

もちろん、A4の薄い紙…だけど、それをメンディングテープで
飾り、似顔絵を描いて、ハートがたくさん飛んでいる賞状。

なんか、見透かされているってか、読まれてるってか。

娘も娘でもしかしたら、彼がいないことで寂しかったりする
んだろうけど、それでも私を気遣うやさしがあるわけだ。

私と来たら、イライラするばっかりで、娘を気遣う余裕さえない。

頑張っているで賞って、一番頑張っているのは娘だろう。

ふがいない父親と、怒りんぼうの母親と…まったく苦労するよね。

娘に負けないように、私も頑張らないとって思っちゃうよね。

口先

2014年01月24日 | 日記
「愛してる」って言ったことある?

「愛してる」って言われたことある?


私は生まれてこの方、口にしたことはない。

なんか、口に出すと違ったものになってしまいそうな。

その思いがあれば、それなりに相手に伝わるような。


しかし、彼はそれを簡単に口にする。

普通、男の人の方が言わないイメージだけど。

根っからの口先男なんだろう…。


そして、それを私にも言わせようと必死。

正直、ウザイ。


今現在の私の「愛」はきっと男女ってより、夫婦ってより
家族とか人間って意味合いの方が大きい。

どれをとっても娘と比較するには弱い気がするけれど。

こればっかりはしょうがない。

子供>旦那って女性は多いでしょう。


それでもそのなけなしの「愛」で、今までなんとか
やってきているわけで。

口先よりも態度で示しているだろうが!と反論。


でも、それでは不満らしい。

知ったことか。


きっと愛されているって実感が欲しいんだろうとは推測する。

そうでなければ、自分の存在意義が見えないんだろう。


でもそれって、本当は子供が母親に求めるそれに近くないか?

絶対的な、普遍の、見返りを求めないってやつ。


私は彼の母親でもないし、介護師でもないって常日頃
言ってるんだけどね…。