高校の教科書に頻出する、芥川龍之介の名作「羅生門」。
自分は大正6年発行当時の再版本を持っている。
よーく見ると、題簽は芥川の恩師、菅虎雄が揮毫して
くれたものだが、虫が嘗めた跡が見られる。
これも時代が感じられて、また喜ばしからずや。
作中の下人は雇い主に首を言い渡されて
窮地に陥ってしまう。
羅生門の楼閣で死んだ女性の髪の毛を抜いている老婆を発見する。
下人は正義感からその老婆に刃物を突き付け
その行為を非難し理由を質す。
老婆が言うことには、
この死んだ女は生前、蛇を干したものを干し魚と偽って売っていたので、自分には罪はないと正当化する。
その言い訳を聞き、吹っ切れた下人は
その老婆の着物を剥いで逃げるのだった。
貧乏で野垂れんでしまうので強盗を働く下人。
正義感と悪魔の囁きとの葛藤で迷いはするが
背に腹は代えられぬと盗人に墜ちてしまうのだ。
人は絶体絶命のピンチに何を思うのか?
清廉潔白のまま死んでいけるのか。
それとも悪魔に魂を売り渡してしまうのか?
自分は大正6年発行当時の再版本を持っている。
よーく見ると、題簽は芥川の恩師、菅虎雄が揮毫して
くれたものだが、虫が嘗めた跡が見られる。
これも時代が感じられて、また喜ばしからずや。
作中の下人は雇い主に首を言い渡されて
窮地に陥ってしまう。
羅生門の楼閣で死んだ女性の髪の毛を抜いている老婆を発見する。
下人は正義感からその老婆に刃物を突き付け
その行為を非難し理由を質す。
老婆が言うことには、
この死んだ女は生前、蛇を干したものを干し魚と偽って売っていたので、自分には罪はないと正当化する。
その言い訳を聞き、吹っ切れた下人は
その老婆の着物を剥いで逃げるのだった。
貧乏で野垂れんでしまうので強盗を働く下人。
正義感と悪魔の囁きとの葛藤で迷いはするが
背に腹は代えられぬと盗人に墜ちてしまうのだ。
人は絶体絶命のピンチに何を思うのか?
清廉潔白のまま死んでいけるのか。
それとも悪魔に魂を売り渡してしまうのか?