僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

平成の悲哀

2017-09-01 12:22:31 | 無念なこと
むかーしむかし、どんな田舎にでもたばこ屋や酒屋や駄菓子屋が一軒ぐらいは在った。

それこそお菓子屋さんなどは量り売りで買うことができたそうだ。

醤油や米、酒も量り売りの時代があった。

たばこは、売れる店は利益が薄く、売れない店は利益が多く入るよう専売公社が調節していたようだ。

米も免許制で食管法に守られ、小売店からしか買えない時代が続いた。

八百屋も魚やもあちこちにあったなー


ところが今はどうだろう

大型スーパーが台頭して個人商店である町のお店が消えていった。

米も酒も野菜も肉もなんでもかんでもスーパーで安く買えるようになった。

また、スーパーが直接農家や漁師と取引できるようになり
個人商店の魚屋、八百屋が消えただけでなく、市場や卸しの存在も危うくなってきた。

本屋はどうだろう?

アマゾンなどのネットですぐに注文できるので、実店舗の書店が、かなり消滅した。

ほかの商品もネットで安く手軽に買うことができるので、お店自体を維持するのが難しい時代になったのだ。

物のない時代、人はたまーに買ってもらえるおもちゃなどにとっても感動した。
そして小銭を持って駄菓子屋に走る少年の心には希望や夢に溢れていた。

かたや便利な今の時代は、子供たちの夢がついえたばかりでなく
高齢者の買い物難民を生み出す結果となった。

なかなか難しい時代である。