うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

初トライ、ホット・ビール

2005-12-28 06:19:28 | フランス(食べ物・飲み物)
私が、この夏まで3年間住んでいた街は、スイスに近く、つまりまたドイツの影響が残る地域にも近かったのです。
そのせいでしょうか、クリスマス前は、マルシェ・ド・ノエルなる、クリスマス市場が街の中心部に出店。季節を大いに盛り立てます。

というわけで、今回、クリスマスを過ごすために訪れたときの楽しみも、勿論このクリスマス市場訪問にもあるわけでした。

早速、着いた翌朝にはトコトコ訪問。

あれぇ
午前中って、出店は殆どオープンしていないものだっけ…
マルシェのある場所の人通りも閑散として、寒さが身に沁みるのでした。

夕方出直そうと思いながらも、ぷらりぷらりと歩いていると…
!ホットワインのお店が開いているのを発見
こんな時間に、早すぎるかなぁと思いつつも、ツ、つぅ~っと近づいてしまいました。

すると。
「ホット・ビール、2ユーロ」という張り紙に気づき、釘付け。
え、ホット・ビール???
そんなのフランスで聞いたことあったっけ?

「ホット・ビール?本当にそんなものあるんですか?
どんな味がします、美味しいです?」
お店の人は
「美味しいよ。でも、ビールの味が好きな人に限るけどね。
ビールが好きだったら、美味しくのめるよ。」と。

「私、ビールは大好きですよ。…ということでは、大丈夫?
トライしてみます!!!」
と早速、オーダーしてしまったのでした。

お店の人曰く
「来年はね、本物のホット・ビールを作るプレッションを持ってくるから、またおいでね。」

そんなもの、あるのかしらん?

いずれにしても、今年はないわけで。
まず、グラスに、シロップ(秘伝だそうです)を5分の1くらい注ぎ、ビールをプレッションでグラスの4分の3くらいまで埋める。
それを電子レンジに3分、チン。であります。

見ていると、電子レンジですからねぇ、一気に飲み欲も減退するわけですが、でてきたのをみると、ちゃんとクリーミーな泡が残っている。
騙されたと思って、飲んでみたら、意外といけるのに感激しました。

「ホット・ワインより甘くなくて、却って飲みやすいかも。身体も温まりますねぇ!」
「でしょ?好きな人には絶対美味しいんだよ」

ホント。先入観抜きにして美味しかったし、ひょっとして下手なホットワインよりいいかも、と本気で思ったのでした。

で。
今日の1枚は、そのお店のお兄さん、と、手前に、私が飲んだホット・ビール。
(わかるかな?ついでに、一番手前の張り紙が「ホット・ビールあります」)

クリスマス市場というのは、こういう小さな出店が連なっているのです。
まるで、日本の縁日のように。
これって、厳しい寒さを楽しく過ごす知恵でもあるんだろうな…。

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