高校で分数の復習があるという。もしかして中学の間違いじゃないのと思った。こんなことで、日本の教育は大丈夫なのだろうか。ひところ騒がれた「ゆとり教育」。ゆとりとはなんぞやである。もしかしたら、教育に携わる教員を始めその周辺にいる人たちへのゆとりサービスであったような気がしてならない。
一方では、大学進学率が50%を越えたとか。結構なことである。高校進学率は100%になった。問題は進学率云々ではないはずだ。教育の質の問題をしっかり捕らえなければだめだ。日本の学生の知識水準(能力)は、世界のレベルには遠く及ばない。中国、韓国、台湾、インドより劣っているとか。インド式計算などの本が売れに売れている。こんなこと中学受験塾ではとっくの昔に教えていた。
将来を担う若者を育てる教育は、果たしてこのままでいいのだろうか。安倍総理は愛国心とかなんとかいって教育基本法を改正した。法律の問題ではなく、文部省を始め日教組それから各地の教育委員会等へメスを入れていかなければ、日本の教育レベルの改善は果たせないと思う。果たして何処まで改革しようと思っているのだろうか。
今、公立学校は崩壊寸前のようだ。何しろ教育者といえるような先生がいない。オールサラリーマン化し、悪がきなどをまともに指導教育などおかしくて仕方がないといった風情である。生徒側に求める前に、教育する側が改めなければだめだ。資格更新制度とかなんとかの話ではない。指導者の誠意と熱意をつよく求めたいと思う。
公立学校の教員は、勿論公務員。報酬も退職金も年金も民間レベルをはるかに超えてしまった。われわれ世代では、教員にでもなるか!の世界であったが、どうしてどうして結構狭き門になっているという。そのわりに質の低下が?そうかも知れない。何しろ分数を高校でやっているのだから。