要は自然の美を損なわないために、アーチ部分を下部に持っていったすばらしい工法だと思えるのである。色ずかいが少し気になるところであるがこれもお国柄なのか?或いは危険信号なのか?確認はできない。
いずこの国も世界遺産登録を目指し、また観光客を呼び込もうと必死である。
特に、共産圏に組み込まれ遅れてしまった経済復興、文化財復旧工事を懸命に手がけている国々が、物価も安くサーヴィスも良い。旅先を決める参考となれば幸いである。
天皇、皇后両陛下も訪れた杉原記念碑、記念館のある町それがリトアニアのカウナスである。麻生前外務大臣も大臣在任中に訪れている。
本来であれば、ノーベル平和賞ものであると思うが、前に記したとおり本国の指示命令に背いた行為であるため、政府の推薦を受けら無かったのかもしれない。一度関連図書をお読みになるといいと思う。涙なくして読み進むことができない感動の連続であるはずである。
物価が安い、チョコレートがおいしい、琥珀が安い、クリスタル製品が安い、治安が良い、空気が綺麗である、延々と広がる平坦地(丘陵とはいえない)、牧草地、菜の花畑、またリトアニア人は男も女も美しい。スタイルもいい(ただし未婚女性に限る)本当に良いことずくめなのである。おいおい写真を公開するつもりである。
写真説明(旧領事館の門である。門には希望の門、命のヴィザと刻まれていた)
今回のたびの最大の目的は、杉原千畝の功績をたどることであった。日本国内での評価、評判はあまり聞くことが少ないが、イスラエル政府から外国人に与えられる最高位の勲章「正義の人」をいただいている。日本のシンドラ-としてテレビ放映もされているが、見た人は少ないかもしれない。私自身も見ていないが、「6、000人のビザ」を読んで明治大正期には世界に誇れる人物が排出していたことを感じざるを得ない。
これまで、日本政府も支援、応援ができないような感情的実体があったのではないだろうか。外務省本省の支持命令にそむいて、ビザを書き続け、退去命令を少しでも引き伸ばして、一人でも多くのヤダヤ人を救おうとした事実に対して、帰国後退任を迫られていることからもうなずけるのである。いわば、家族も自分の将来もなげうって、ただひたすら人道的見地からとった行為である。並の人にはできることではない。
岐阜県八百津町には、記念公園が造られたとのことであるが、今度は八百津を訪ねてみたいと思っている。世界のミスター杉原、正義の人ミスター杉原、感動をありがとう。日本人として一人でも多く方々が、記念館を訪問し、その業績をたたえてやってほしいもである。
ただ、これらの事実も、その発端はミスター杉原に救われたユダヤ人が、苦労の末に捜し求めて、たどり着いた結果からである。日本国内よりはむしろ世界の中での評価が高い、こんな人は珍しいと思う。