上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

「市庁舎建替え」市民の声は?・・・市庁舎建替え問題学習会

2023-06-21 13:30:25 | 熊本市庁舎建替え問題
有識者会議答申に基づき、市長が「建替える方針」を表明したのを受け、6月18日に熊本市民連絡会主催で「庁舎整備に関する学習会」が行われました。
日本共産党熊本市議団から、答申の内容にかかわっての報告を行いました。
その後、参加者からのさまざまな意見が出されました。



市長の「庁舎建替え方針」・・・市民の受け止めは?
声を紹介します。
・市庁舎建替えは誰のため?・・・市民の願いは福祉・暮らし
「物価が上がって、年金は下がっているのに、市長はそんな市民の実情を考えずに「市役所を建替えると言っている。
桜町再開発に450億円使った時はできた豪華マンションに市長の住居ができて、今度は430億円で自分の執務室を綺麗にするのか、誰のための市役所建て替えかと思う。

・中心市街地に数少ない都市公園をなくしていいの?
移転先の一つに「白川公園」が上がっているが、熊本地震の時は、あの場所に何千人もの人が避難した。中心街に数少ない広い公園を安易になくしていいのでしょうか?

・市民の声を聞かず、なぜ急ぐ?
私たちは納得していないのに、なぜ市長は建替えを急ぐのでしょうか。今後、どう進んでいくのかもわからない。

・一番問題なのは、「非公開」
 市役所建替えで一番問題なのは、耐震性能分科会の「非公開」だと思う。建替えの必要性に納得できないのに「建替える方針」ですすめるのはおかしい。

市役所の建替えよりも、中心市街地の浸水対策を急いで!
水害になれば、中心市街地全体が避難できないくらいに浸水してしまう。市庁舎建替えも大事かもしれないが、市民生活を守る防災対策にもっと力を入れてほしい。

・現庁舎は「文化財の宝庫」、壊してほしくない!
市は、過去にも花畑別館や水道局庁舎など、歴史的価値のある建物を壊してきた。
市役所本庁舎にも、たくさんの美術作品が採り入れられて建設されている。財産と言える素晴らしい建物を壊してほしくない。

こんな美術品があります
【市役所内に配置されている美術作品】
・1階吹抜腰壁のブロンズ 「炎」 坂本善三
・1階展示ホール壁面の金属・石・ガラスによる 「城」 三浦洋一
・1階展示ホールのブロンズ像 「やすらぎ」 柳原義達
・1階市民ホール壁面の陶板 「森の詩」 村上賢秀
・議会棟エントランスホール壁面の大理石 「干潟」 中原宏
・東玄関外の壁面・花崗岩の陶板 「火口壁」 生田義廣
・2階壁面・ブロンズ 「連帯」 坂本善三
・議会棟3階ロビー・ガラスモザイク 「薫風」 岡周末
・議場正面・銅板による金工 「壮樹」(構成)野崎謙三(金工)石崎友紀
・5階第1応接室 アクリライト 「光華」 多田美波
・5階ロビー 金属 「城」 三浦洋一
・14階ホール 特殊組紐「チューブ・コンストラクション」沢田麗子
・14階大ホール緞帳 「茜」 坂本善三
・14階食堂天井 リフレックスとガラス「星雲」 多田美波
・地下1階食堂壁面 陶板 「熊本の祭り」 坂田憲雄
・議会棟玄関外の彫刻(御影石) 「空相―森」 関根伸夫
*この他、議会棟や5階市長室等の入り口引手の七宝「肥後六花」なども含め、建物本体から外構まで、様々な美術作品が随所に採用されています。
 参加者から、市役所の美術品ツアーをやってほしいとの声もありました。
(写真は、議会棟3階ロビーの「薫風」 作・岡周末)


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熊本市役所の建替えは必要でしょうか?・・・「有識者会議答申」を学ぶ学習会にご参加を!

2023-06-15 18:05:42 | 熊本市庁舎建替え問題
約2年間にわたって開かれてきた「熊本市本庁舎等整備の在り方に関する有識者会議」の答申が、5月30日、熊本市長へ手渡されました。
⑴耐震性能、⑵財政、⑶資産マネジメント、⑷まちづくり、⑸防災などの観点から、7名の委員によって審議が行われてきました。
コロナ禍ということもあって、オンラインで開かれてきました。最後となった第7回目は、オンラインとリアル併用のハイブリッド形式でした。
出された答申の結論は「庁舎は建替える必要がある」というものでした。
しかし、建替えの根拠されてきた「耐震性能が不足する」という点を検証した「耐震性能分科会」の議論は、すべて非公開、どのような議論の末に「耐震性能が不足する」と結論付けられたのか、疑問が残されたままです。
基本構想によれば、総額431億円もの事業費となる熊本市役所の建替え問題。
「建替えが必要」というのであれば、納得できる説明が必要です。
しかし、有識者会議答申だけを根拠に、「建替える方向ですすめていく」と表明している市長の姿勢は問題です。

下記のとおり、熊本市役所の建替え問題について熊本市民連絡会の主催で学習会が行われることになりましたので、お話します。
急な企画ですが、ぜひご参加ください。

熊本市役所本庁舎 「建替え問題」緊急学習会
日時:6月18日㈰午前10時から
場所:熊本市民会館5・6会議室


どなたでも参加できます。
お待ち致します。
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6月熊本市議会に提案されている補正予算

2023-06-13 18:49:53 | 熊本市議会
熊本市議会の2023年第2回定例会(6月議会)が、6月16日から始まります。
6月議会には、総額56億7,576万円の補正予算が提案されています。うち、51億6,962万円が新型コロナ・物価高騰への対応分です。その他の補正が5億614万円です。

2023年6月議会に提案された補正予算の主な内容
【新型コロナ・物価高騰関連の補正】
●新型コロナウィルスワクチン接種経費  27億2,100万円
(65歳以上高齢者・医療従事者・基礎疾患有を対象に、39万6,000人)
●社会福祉施設等物価高騰対策緊急支援事業  5億5,852万円
  (物価高騰の影響を受ける社会福祉施設等への光熱水費の支援
   2023年4月~2024年3月、対象は3,800施設)
●高齢者の新型コロナワクチン接種移動支援経費 5,700万円
  (接種会場までのタクシー利用補助、片道500円の往復分) 
●(新規)LPガス価格高騰対策緊急支援事業  12億6,000万円
 (一般世帯:17.1万世帯、事業者:4,000事業者を対象に一律6,000円)
●農業利水施設電気料金高騰関連事業  1,650万円
(電気料金高騰の影響を受けた土地改良区等への支援
対象期間:2023年4~9月、補助率:対象事業費の50%以内)
●公共交通利用促進事業  1億1,000万円
 (「バス・電車無料の日」追加で1回、「バス・電車100円の日」7日間分の実施経費)
●公共交通事業者燃料費高騰支援事業  1億700万円
(鉄道・フェリー・タクシー事業者の燃料高騰への支援)
●物価高騰対策教育費臨時特別給付金給付事業  4,800万円
(就学援助世帯への教育費負担軽減のため、小学生5,700人に4,500円、中学生3,400人に6,500円を1回支給する)
●学校給食食材高騰対策緊急支援事業  2億9,160万円
(学校給食等における給食食材費の高騰に対し、高騰の影響額を支援)
 
【その他の補正】
●防災施設改修経費  550万円
(小島河川防災センター改修費の設計費用)
●くまもとポイント事業  1億7,200万円
 (マイナンバーカードを活用したポイントアプリの導入費用
*マイナンバーカード利用者への①ポイントサービス機能、②避難所運営サービス機能、③災害ボランティアの名簿登録サービス機能の提供)
●子どもの権利サポートセンター開設準備経費  1,740万円 
①子ども家庭庁のいじめに係る実証事業1,547万円
②子どもホットライン運営経費193万円
●熊本港利用促進トライアル事業  100万円  
(RORO船の利用促進に向け、RORO船を利用した輸送への助成)
*RORO船とは、貨物を積んだトラックや荷台ごと輸送できる貨物船
●市電路線延伸調査関係経費 4,700万円(健軍から市民病院への延伸)
(市電路線延伸に係る調査・各種計画作成等に要する経費)
基本設計修正3,370万円、軌道運送高度化実施計画・都市計画図書作成1,330万円
●森の都推進経費  1,000万円
 (企業版ふるさと納税を活用した「くまもと花博2023」開催への実行委員会負担金、2023年10月28日~11月26日の30日間開催)
●花陵中学校寄附金活用事業  3,480万円
(花陵中学校OBからの寄付金を同校の教育環境向上のために活用し、トイレ洋式化、エアコン設置、学校部品・図書購入等を行うもの)
●市民病院問診票電子化事業  4,874万円
 (タブレット活用により問診票の電子化を図り、AI問診を導入し、業務の標準化・効率化を図る)
① 問診票電子化・AI導入1,844万円、②電子カルテとの連携3,030万円

上記のとおりです。
6月議会に向けて、みなさんのご意見をお寄せください。
寄せられた声を、しっかり議会に届けていきたいと思います。

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子どもたちによりよい教科書を! 教科書展示会に行って、意見を出しましょう!

2023-06-12 21:20:11 | 教育
子どもたちによりよい教科書を!
教科書展示会に行って、意見を出しましょう

今年は、4年に一度の小学校教科書採択の年です。11教科・149点の教科書が採択にかかります。(来年は、中学校教科書の採択です)
子どもたちが使う教科書の採択にあたっては、現場教員・保護者・市民等の意見も反映し、開かれた採択にされなければなりません。
下記のとおり、この6月、教科書展示会が開かれます。歴史認識はどうなっているのか、憲法の平和条項の内容記載、道徳教材の扱い、最近増えてきたジェンダーの問題などにも注目してみましょう。
子どもたちが、どんな教科書で学んでいるのか、教科書展示に行って、見て、意見を提出しましょう。
熊本市内の教科書展示会は、以下のとおりです。(会場には、意見用紙が準備されています)

展示期間は6月14~27日、小・中学校用教科書を展示
(会場)     (住所)         (閲覧時間)   (閲覧不可の日)
市教育センター    中央区千葉城町2-35 10:00~17:00   土日曜日
熊大附属小学校   中央区京町本丁5-12 10:00~17:00   土日曜日
県立図書館     中央区出水2-5-1    9:30~19:00   火曜日
市立図書館     中央区大江6-1-74   9:30~19:00   月曜日
県立聾学校     東区東町3-14-2     14:55~16:55   土日曜日
幸田公民館     南区幸田2-4-1    9:00~20:00   月曜日
花園公民館     西区花園5-8-3      9:00~21:00   月曜日
植木公民館     北区植木町岩野238-1  9:00~19:00   月曜日
火の君文化センター 南区城南町舞原394-1  9:00~20:00   月曜日
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平和・人権・共生を大切にした教科書を子どもたちに!・・・2023年度教科書ネットくまもと総会

2023-06-11 19:29:51 | 教育
平和・人権・共生を大切にした教科書を子どもたちに!
6月11日、「2023年度教科書ネットくまもと総会」が行われました。
記念講演として、「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」の相可文代さんが「『平和・人権・共生』を大切にした教科書を子どもたちに!」と題し、お話されました。

「教科書の今」
文部科学省の検定は、社会科で、自衛隊と戦争が結びつかないようにさせていること、「戦闘地域に派遣された自衛隊」を「イラクで活動する自衛隊」として紹介、平和活動のように子どもにイメージさせるもの。
同じく、道徳では、「愛国心」を強調したものになっている。一方で、安倍政権が強調してきた「礼儀」などがなくなり、いじめ問題やLGBTQのことが取り入れられるなど、前進面もある。
「教科書採択・副教材をめぐってのさまざまな問題」
藤井寺市では、教科書採択が密室審議となっていた中で、教科書選定委員と教科書会社との癒着し、不正が起こりやり直しになったこと。
広島市では、原爆の実相を伝える副教材として使われてきた「はだしのゲン」が、副教材から削除され、原作者の中沢啓治さんのインタビューから被爆体験が削除されたこと。

その他、大阪での「育鵬社採択から止めさせる」までの13年間の教科書運動の取り組みなども紹介されました。

「これから私たちが取り組むべきこと」
教育委員会への申入れ、教科書展示会に行って意見を書くこと、教育委員会の教科書採択会議を傍聴すること、議員と連携すること、などを強調されました。
教科書展示会に、多くの人が出向き、特に現場の教職員が参加し意見を提出できるような条件整備が行わなけれなならないこと、文部科学省も法定外の期間開催したり、学校を回る移動展示会を開催するなども示し、指導しているようです。熊本でも、現行のやり方の拡充を求めていかなければならないと思います。
今年は小学校教科書の採択、そして来年2024年は中学校教科書の採択の年となります。
早速、今年から来年に向けて、市民の取り組みをすすめていきましょう!と、講演が締めくくられました。

総会の閉会挨拶では、教科書ネットの活動に若い人たちを巻き込んでいきましょう!との呼びかけもありました。
よりよい教科書を子どもたちに手渡すために、教科書ネットの活動がさらに広がっていくよう、応援していきたいと思います。

 
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