ところで、亀を飼うことに決めてペットショップで何匹かの亀たちの中から選んだのだけれど、やはり元気の良いやつを選ばなければならないわけである。
まず目についたのは、ケージの中の流木の上でとにかくバスキングしっぱなしの仙人みたいな落ち着きのある亀。
次に目についたのが特に元気で指を近付けると噛み付いてきたり、とにかく暴れまくりな亀。
そして3匹目はなんか角の方でじっとしているような、中でもとりわけ臆病そうな亀である。
仙人亀は孤高の存在で目立ってはいたのだけれど、やはり元気が1番だということで指に噛みつきにきていた亀を1匹目の亀に決めた。
1匹目と言っても、もともと2匹飼うつもりなどはなかったのであるが、どうもやっぱり1匹では寂しいんじゃないかなぁ~などと思ってしまう。
それじゃあもう1匹、と選んだのが臆病さ1番の亀である。
なぜかというと、やはり個性の時代だから(?)もう1匹は性格の正反対のやつにしようと考えたから…ということも少しはあるのだが、本当は甲羅などの見た目が1番きれいであったのがこの臆病亀だったからなのだ。
そんなわけで我が家の亀は元気な亀「デカ長」と臆病者「ちび犬」に決定した。
今頃「仙人」はどうしただろうかな。
それにしても「名は体を表す」とはよく言ったもので、当初はちび犬の方がデカ長より大きかったほどなのに、今では圧倒的にデカ長が体を大きくして幅を利かせているわけである。
デカ長は噛みついてきたんですか! 腹ぺこだったのか? ちび犬は、たしかに綺麗な甲羅ですから、目にとまったのもわかります。気になるのは、カメ仙人。今ごろどこかの家でかわいがられているのでしょうが、たぶん性格は変わってないよね。