
デカ長たちは、この頃食欲旺盛だ。
やはり野生の本能なのだろう、冬眠への準備をする時期の始まりなのだ。
「天高く馬肥ゆる秋」なんて言葉もあることだし、でもまあこの場合亀なんだけれど。
いつも通りのレプ(25~30)やクレスト(20~25)の他に、カンシャもあたえてしまう。
ボク達の姿を確認すると、いそいそとネットから顔を突き出して「早く出してよ~」「何かくれよ~」
「ギブミーチョコレート」などとがっついてくるのだ。

2匹ともが陸場に上がっていると、毎度初対面。
ちび犬のカミツキガメのような攻撃に比べ、デカ長は口をあんぐり開けたままゆるゆると接近して噛み付こうとする。
たまにネットにアゴがひっかかったりしている。
普段あれほど活発なデカ長と、彫像のように動かないちび犬とからは想像のできない差。
引っ越してきて庭は十分に気に入ったのだけれど、なんだか大阪よりも日差しが暑く感じる。
テラコッタ調のテラスへと降り注ぐ日光の照り返しもきつい。
いっそのことタープでも張り巡らそうかと考えたけれど、10分の1の価格で済んでしまうスダレを設置。
テントなどを張る時に地面に刺してロープを張るペグという道具でスダレをピーンとさせる。

スダレから入ってくる朝日の中、心地良さげなちび犬。

カキカキ

カキカキ

「あんだコノヤロ~」

カワイイちび犬の寝顔。
あ、騙されちゃいけませんよ!反対側の目が開いている確率9割。
電車通勤にもわりと慣れてきて、当初はドキドキと冷や汗をかきながら乗り換えていのだけれど、
ようやく落ち着いて行動できるようになってきた。
今日などは帰りの乗り換えで、合間にさっと構内のスーパー(成城石井)へ向かい、
明日の朝食用にとスコーンなど買ってしまった。
我ながらたいしたものだなあと、駅から自宅までの道でニヤリとしてしまう。
学生たちの夏が終わってからの電車がどうなるかはまだわからないけれど、
ボクは立ちっぱなしでもあまり苦にはならないタイプのようなのでそう気にしてもいない。
気になるのは、同じサラリーマンとはいえ、どうも勢いに負けてしまう「席取り」。
あれは恐い。
前に並んでいる同じ服装(黒っぽいスーツパンツに白のYシャツ)の青年やオジさん達が、
ドアが開くとともに一斉に席へと押し寄せる。
まさにちび犬のようで、今さっきまでバサバサと新聞を読んでいたとは思えない敏捷さ。
こういう所で昔やったフルーツバスケットが活かされているのだ。
はあ~、大したものだなあ・・・なんて考えながら、
まあボクもついつい空いている席を見つけてダダダッと駆け寄ってしまうのだけれどね。