とある会合で、お茶の世界はどんな相手であっても、対等に向かい合うのだという話を伺いました。
茶室に入る入り口を「にじり口」と呼び、寸法は高さが2尺2寸~2尺3寸、幅2尺~2尺1寸程度が標準(60〜70センチ四方)とされているそうです。
この「にじり口」は、武士が刀を持って入ることができないようになっているといいます。
武士が刀掛けに刀を預け、丸腰で茶室へと入っていく。戦国時代に、刀を預けるということは命がけということになります。
それはすなわち、「にじり口」を通る人は武士であっても商人などの身分に関わりなく、同じように頭を下げて入り茶室の中では平等に振舞われるということになります。
話は変わり、日本共産党の外交戦略の基本は徹底的な対話です。
北朝鮮問題でも6カ国協議という枠組みで外交交渉を行い、南シナ海問題でも現状を変更する物理的対応・軍事的対応をとらず、あくまでも外交交渉による平和的解決に徹することを基本としています。
軍事力をかざして威圧したり、抑止力だとして核兵器をチラつかせたりする「外交」ではありません。ましてや、集団的自衛権行使によって自ら武力攻撃を行うことではありません。
大森政輔元内閣法制局長官が、安保法制の議論の際に国会の参考人として次のような発言をしています。
「わが国が集団的自衛権の行使として、……第三国に武力攻撃の矛先を向けますと、その第三国は、……わが国に対して攻撃の矛先を向けてくることは必定であり、集団的自衛権の抑止力以上に紛争に巻き込まれる危険を覚悟しなければならず、バラ色の局面到来は到底期待できない」
安保法制に「対案を出せ」としきりと言われる方がいますが、「廃止」が対案であることは間違いありません。同時に、さらに積極的に北東アジアの平和に貢献する対話による外交交渉こそが憲法9条を持つ国としての基本姿勢とすべきです。
日本共産党の外交戦略は、刀を預け、平等に振る舞う「茶室外交」といってもいいのかもしれません。そして、これは日本共産党の外交戦略にとどまらず、日本の外交戦略の基本となるものだと思います。
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