昨日は、第7回まちだ市民自治学校の開校式と記念講演がおこなわれ参加してきました。
今回のまちだ市民自治学校について、校長の岩本陽児和光大学準教授は、①学びの輪を広げる、②行動につながる学びをする、③学びを深め蓄積する──という3点を強調していました。ゆりかごから墓場までという地方自治そのものを今回は15のテーマで学んでいこうというのがこの自治学校です。
◆「必要か!?リニア新幹線」
記念講演は、「必要か!?リニア新幹線」と題して、橋山禮次郎千葉商科大学大学院客員教授がお話をしてくださいました。
リニア新幹線については、町田市議会でも一般質問をおこないました。その時の論点とは重ならない範囲で紹介します。
経済性、安全性、必要性──どれをとっても、まったく必要ない計画であり、まさに夢の超特急です。夢は夢でも、悪夢の超特急と言った方がいいかもしれません。
橋山さんの話のなかでも、鉄道関係者の方からは異口同音に反対の声があがっているということが紹介されていました。「なぜ必要なのか」「なぜこれまでの整備新幹線ではいけないのか」などについて、まったくと言っていいほど答えていないのがこれまでのJR東海の説明です。
また、リニア新幹線が通るといきなり鉄道需要が増えるという試算をJR東海は出していますが、人口減少・高齢社会でどういう試算をしたらそんな数が出てくるのか説明はありません。
具体的には、現在の需要に対して1・5倍以上がリニア新幹線や整備新幹線に乗るというのです。内訳をみていくと、①東海道新幹線からの移転が62%(自社同士でお客さんの取り合いです)、②航空機からの転移が7%、③自動車バス等からの転移が7%、④リニア開通の誘発需要が24%と試算しています。激甘の見通しとはこのことを言うのではないでしょうか。
そもそも、「リニア開通の誘発需要」で24%のお客さんを確保しようというのにはあまりにも無理があります。スタートして1カ月くらいは、興味本位でのる人がいるかもしれませんが、それが続く保障はどこにもありません。
東海道新幹線は「ドル箱路線」と言われるほど、儲かる路線として有名です。その東海道新幹線でも乗車率は平均で6割台です。「ドル箱路線」の需要をリニアに明け渡せば、経営的にも厳しくなることは容易に想像ができます。
破たん必至の迷走とはこのことではないでしょうか。リニア新幹線は即時計画を中止すべきです。
◆今後のまちだ市民自治学校の予定
①町田市と病院財政でみえるものは
10月14日(日)13時30分~公民館・学習室
講師・大野清さん(多摩住民自治研究所・主任研究員)
②江戸庶民のくらしに学ぶ 食・健康法
10月27日(土)13時30分~鶴川市民センター・和室
講師・佐藤達也さん(多摩塾講師)
③子育てと「食の安全」を考える~放射能やTPPにふれて~
11月4日(日)10時00分~町田市民フォーラム・学習室
講師・池上幸江さん(大妻女子大学名誉教授)
④自治体から脱原発を発信する市長たち
11月10日(土)13時30分~公民館・学習室
講師・上原公子さん(元国立市長・脱原発をめざす首長会議)
⑤町田市内の地域医療の実践を通して感じるもの
11月11日(日)13時30分~公民館・学習室
講師・西嶋公子さん(医師・町田市医師会在宅ケア委員会委員長)
⑥鶴川を視察し、現状と課題を明らかにする
11月13日(火)9時30分~鶴川市民センター集合・鶴川地区全域
⑦他人事ではない…餓死・孤立死の原因と対策
11月25日(日)13時30分~公民館・和室
講師・小原江里子さん(社会福祉士)
⑧町田のソーシャルデザインを描く
12月8日(土)13時30分~町田市民フォーラム(予定)
講師・清原理さん(まちプロ共同代表)
⑨市内の葬祭業者と手作り葬儀を考える
12月14日(金)13時30分~町田市民フォーラム(予定)
⑩東日本大震災と今
12月16日(日)13時30分~公民館(予定)
講師・萩尾信也さん(毎日新聞編集委員)
⑪“フクシマ”から考える学校と教育の課題
2013年1月26日(土)14時00分~公民館(予定)
講師・渡部和俊さん(福島県会津市立小学校前校長)
⑫知って安心!年金制度
1月27日(日)14時00分~町田市民フォーラム(予定)
講師・丸山周孝さん(特定社会保険労務士)
⑬豊かな歴史観を育てる教科書とは?
2月9日(土)13時30分~町田市民文学館(予定)
⑭高齢者の様々なトラブルとその対策
2月11日(月)13時30分~公民館(予定)
⑮子どもは天までのびる~障がい児学校の現状と課題~
2月17日(日)13時30分~町田市民フォーラム(予定)
講師・関口正和さん(町田の丘学園高等部教諭)
※各分科会は参加費500円。場所が予定となっているところは変更あり。
┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
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