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日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

議会運営委員会視察(下)~加西市、宝塚市

2012-07-21 | 町田市政・市議会のこと

【兵庫県加西市】

 加西市では、前市長との確執があり、議会改革を進めてきたという面が強いということが語られました。

 委員会のインターネット中継は、2つの定点カメラで議員側と答弁者側を撮影するという方式で、町田市議会との大きな違いは常任委員会にも市長をはじめ理事者が出席するという点です。なぜ市長も出席するのかを聞いたところ、「最高責任者が出席することで議論が整理される」と説明がありました。

 議会基本条例を制定する過程では、市民からかなり厳しい意見が寄せられたといいます。それらの意見を受けとめて、議会基本条例に反映していったということでした。

【兵庫県宝塚市】

 宝塚市議会と町田市議会の大きな違いは、委員会で論点整理をおこなって質疑をしている点ではないかと思います。

 議会会基本条例制定後、これまで一般質問→常任委員会だった流れを常任委員会→一般質問と変更。議案説明会後、委員会を開催して論点整理をおこなうことを通じて、議会として何をどのようにチェックしたのかを明らかにするようにしているといいます。これも議会報告会を意識しておこなっていると説明がありました。また、常任委員会報告書を作成し、論点整理と質疑応答が事細かに記されています。

 また、一般質問は最大90分として時間を通告する。予定時間を含めて、公開しているため休憩時間などで時間調整をおこなうというのも町田市議会とは違う点でした。委員会運営でも、請願審査における紹介議員の出席義務があり、委員会審査時には必ず出席することとしているのも町田市議会との違いです。

 会議出席の通知をはじめ、あらゆる文書類につてメール等でお知らせをすることでペーパーレス化がはかれたという報告もあった。

【さいごに】

 二元代表制のもとで、市長提案をしっかりと議論することは当然必要です。同時に議会が立法提案をできるように力量をつけていかなければならないと思っています。

 また、議会改革=定数削減という声もあります。町田市では、議会改革特別委員会で議論がおこなわれているところですが、議会がどのくらいの定数が必要なのか、どのようにチェック機関としての役割を果たすのかについて本質的な議論をおこなうことが必要ではないでしょうか。とにかく削減すればいいというのは、民主主義を形骸化することにつながると思います。

 今回視察した市は、議会だよりがタブロイドではなくA4冊子版でした。情報公開、情報提供のあり方についても、一歩ずつ改善をはかっていかなければならないと感じています。

 「こうあるべき」という形から入るのではなく、これまで積み重ねてきた自治体の成り立ちや歴史を踏まえて、よりよい方向に改善していくことが必要だと思います。

(おわり)

┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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