昨日のニュースでも紹介しましたが、農業視察研修会で、遊休農地を活用して市内で営農されている方、体験農園、育苗センターを視察させていただきました。
◆まちだ農(みのり)の会──遊休農地の活用
町田市農業研修の第1期生のメンバーを中心につくった「まちだ農(みのり)の会」。市街化調整区域にある遊休農地を市があっせんする「農地利用集積円滑化事業」を活用して営農する運びとなりました。
この事業は、今年度から本格的にはじまったものですが、所有者から委任を受けた遊休農地の情報を「農地バンク」、農地を探していらっしゃる方の情報を「担い手バンク」として登録し、マッチングをおこない決定する全国でも例のない注目の事業です。
営農をはじめた土地は、年間1㎡10円。現在、栗林だった場所の開墾をしている最中だといいます。農家と同じようにすべてを就農した方々が準備します。農産物の販売ルートの確保が一つの課題でしたが、市内のスーパーなどから販売したいという声が出されています。
会のメンバーの方が「素晴らしい作物と仲間を得ることができた」「研修のときは、作物を売ることはできなかったが、今回は自分が作ったものを販売できるのがうれしい」とお話しされていたのがとても印象的でした。
◆農業体験農園
体験農園は、農家さんが開設し、耕作の主導権を持って経営・管理する農園です。年間4万2千円を支払い、農家さんの指導のもと、種まき・苗の植付けから収穫までを体験します。利用者が自由なものを作ることはできませんが、設備から苗に至るまで農家さんが準備してくださいます。
「地権者自らが耕作すること」を前提とした生産緑地や納税猶予適用農地でも開設できます。農家さんにとっては自分が耕作しなくてもよいということは大きな効果があるようです。また、市民も一年間で20種類以上の野菜などを収穫でき、プロに農業を教わることができ、お互いにとってうれしい事業だと思います。
◆JA町田市育苗センター
JA町田市育苗センターは、町田市内の農家などに苗を提供しています。
上の機械は、30秒で200株の苗をつくることができる特殊なもの。ここでは38品目120種160万本つられています。また、接ぎ木した苗を販売していますが、町田市内の95%の農家が使用しているといいます。
優良な苗を育て、「まちだみどりの発信基地」として町田の野菜のブランド化をすすめています。町田市外からも苗を購入しにくる方もいると聞きました。もちろん市民のみなさんにも販売しています。
都市農業を守り、市民が参加する農業のあり方について、みなさんと意見交換しながらとりくんでいきたいと思います。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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