tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

都会のど真ん中の生活

2005年06月20日 23時25分47秒 | Weblog
今もこんな言葉が生きているのかどうかわからないが、「ドーナツ化現象」という単語がある。これは経済や産業、行政の中枢になる都市の周辺に、生活を行う場としての都市が出来上がり、そこから通うというリズムが生じた結果、中枢的な都市の純粋な生活人口が激減した事を言い表しているのである。

ビジネス街の真ん中で働いていると、時々、こんな事を考える。

ここに住居を構えたとする。とすると、八百屋や魚屋はどこへ行ったら良いのかという、いかにも所帯染みた問いである。近くを見ても延々ビルの並びである。全くと言っていいほど、生活のにおいがしない。以前、こんなビジネス街のど真ん中(大阪の本町である)に八百屋があって、ビックリした事があった。残念なことに、値段のチェックを忘れた。当然、客層のチェックも忘れた。

最近、どー見たって、生活がしにくいような場所に、マンションが建つ事が多い。「大阪市営地下鉄の降り口とマンションが直結!」のキャッチコピーが大きく書かれた分譲マンションのチラシをもらう事がある。こうした都会の住居をただ寝に帰るだけの場所として捉えることが出来ないのである。今通っている会社は、大阪・キタの繁華街と、天神祭りの舞台とも言える、天神橋筋商店街のちょうど中間地帯。近くに保育園があるらしく、子どもの声が聞こえる場所でもある。この辺なら、商店街に出て食材を買う事が出来るはず・・と思うような場所である。