tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

改正銃刀法とは何であったのか(4)

2012年02月28日 19時45分29秒 | エアーガン/実銃
3)この際だから、売っぱらえ

メーカに改修させるのが面倒だし、かといって手元に置くわけにも行かない。そこで多くの人が行ったのがネットオークションへの出品である。たしかに、この時期、出品物が増えたような気がする。ただし、それは全体の値動きが芳しくないということもあった。

私も東京マルイのPSG-1とタナカのM29を出品した。パワーの問題もあったけど、前者は長過ぎて、後者はダブルアクションが重くなる傾向が見られて、使わない傾向が出始めていたことである。しかしPSG-1は出品直前で動きがおかしくなり、ジャンク品として出品した。正常ならばもう少しいい値段がついていたかもしれない。

大阪のショットショーでも、知り合いが出していたことを覚えている。

ただし、需要と供給の問題で、売る人間があれば買う人間がいるということである。ということは、一歩間違えば、銃刀法の完全施行後、場合によっては違法なものをつかんだ人もいたということである。

ネットオークションで知り合った人で、盛んに旧来のバルブ式ガスフルオートを購入していた人がいた。彼に言わせれば、完全な新品美品のJAC M16を3丁も持っていたとか。しかしその人は今ではネットオークションに籍を持っていないみたいだ。あの多くのコレクションを持ったままどうしたんだろうと思う。

改正銃刀法とは何であったのか(3)

2012年02月25日 22時34分16秒 | エアーガン/実銃
2)JACやアサヒファイアーアームズの製品は警察へ任意提出

メーカがまた存在しているならば良かったが、2006年の時点で廃業/倒産したエアーガンメーカも多かった。このなかで最も厄介だったのが2)JACやアサヒファイアーアームズの製品である。これはもう、1Jを兵器で超えていたからだ。

このメーカに限らないけど、ヤバいから警察に持ち込むかという意見もあった。ただし、それは受け取ってくれるかどうかという問題がある。市中にやたら出回り、普通に使っている分には何の問題もないオモチャの回収窓口になるほど警察もヒマではない。実際持ち込んだ人もいたみたいだが、門前払いに近い状態だったみたいだ。

私もJACのFALを持っていたが、さすがに内部ユニットの存在が怖くて分解した。FALは好きな銃だったが、出た当時は高くて手に入れられなかった。中古で買ったが、数回撃って遊んだだけで、ホコリをかぶってたそがれていた。もうその時点で使い勝手のいいものとも思えず、それほどためらいはなくなっていた。分解して原型をとどめなくなるともうどうでも良かった。結局オークションで売り払った。

改正銃刀法とは何であったのか(2)

2012年02月24日 22時29分35秒 | エアーガン/実銃
1)規制値を超えるエアーガンは改修するか廃棄

一年の期限で規制値を超えるエアーガンをどうするかが迫られたのがこの法律の成立時の特徴。業界の自主規制値はとうの昔に有名無実になっていた。この時点でエアーガンメーカーがあれば、文句の一つも言えた。

実際、メーカの多くは改修を行うことを公表。メーカに送れば、改修費用は向こう持ちだった。私の場合、数社の製品が対象になったので、送ったが、こちらから送るときの送料は負担した。しかし返送時の送料はメーカ持ちだった。しかし、中には腹を立てて、着払いかなんかで送った人がいてもおかしくない。その結果、しっかり改修されて帰ってきたので、何も言うことは無い。

しかし考えてみれば、これもメーカの体力を下げる原因にはなったと思う。

ただ、規制値は科学的とはいえ、エアーガンメーカの無いところで作られた数値である。実際、根拠はこの数値を超えると人体に被害を及ぼすというもの。

だが、このときの改正銃刀法によって、大量のコレクションを売りにくる客がいると、あるショップの店員が答えていた。そりゃあそうだろう。買ったときは違法になるとは考えられなかったし、善良な市民なら手放したくもなるはずだ。

この時、一定量のファンを失ったことは想像に難くない。

改正銃刀法とは何であったのか(1)

2012年02月23日 22時02分36秒 | エアーガン/実銃
2006年8月26日、改正銃刀法が施行された。

それまで業界の自主規制値のみが存在したエアーガンのパワー上限を0.98Jとした法律である。

しかし、それ以前においても自主規制値が有名無実というのは、みんなが知っていることだった。とにかくエアーガンのパワーの上限が定められたわけで、法律として守ることはいうまでもなく、当初はユーザーから文句が出ていたが、もう5年も経つと「まあこういうもんだろう」という風に考えられている。いや、考えるしかない。

法律に対する異議申し立てはまったくもってない。ただ、今にして思えば、あの当時いくつかのゴシップが流通してユーザーが混乱したことがあった。実は、こっちの方が問題だったのじゃないかと、いまでも思う。

当時は書けなかったことだし、かといって今書けるかと言うとそうでもない。あまり愉快なネタでもないわけだ。

しかし10年経ったら書けるかと言うと、もっと難しいと思う。だから断片的にでも書いとくのがいいんじゃないかと思った。それでなくとも、国内のエアーガンメーカーは新製品を作らなくなる傾向だし、魅力的なのは中国や台湾やらの製品だし、まして月刊Gun誌はなくなってしまうわけで、もうあと5年もすれば、エアーガンを前にして何かを書くなんてことはできなくなってしまうような気もする。

話を戻そう。

2006年当時にあったゴシップは、私個人の持ちネタで以下の7つだ。7つもあることに驚いている。

1)規制値を超えるエアーガンは改修するか廃棄
2)JACやアサヒファイアーアームズの製品は警察へ任意提出
3)この際だから、売っぱらえ
4)警察はサバイバルゲームをとりしまる
5)警察は軍事色の強いものを警戒する
6)エアーガンで遊ぶにはスポーツの方向がいい
7)スポーツシューティングを目指せ

結論)説明変数としての改正銃刀法

まあ、こんなところだ。