tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

企業城下町

2005年06月07日 22時20分38秒 | Weblog
今日は仕事の関係で大阪府門真市へ行って来た。一地方のローカルな話を全国区にまで広げるには、この町が、松下電器産業の発祥の地というだけで事足りるかもしれない。

「京阪のるならおけいはん」のキャッチコピーで知られる京阪電鉄を利用する。

かの尼崎列車脱線事故で、複数の電鉄会社が大阪ー神戸間で競争をしていて、あれだけの過密ダイヤになったという記事を読まれた方もいるかもしれないが、大阪ー京都間でも似たようなものである。ただし、こちら京阪電鉄は他の会社と比べても、料金が高く、線路の幅が狭いためか、よくゆれる。電車そのものもかなり古い。おまけに大阪ー京都間の所要時間が長い

びびったのは、乗り継ぎで準急から普通(各停)に乗り換えて、準急が出発してすぐに普通の扉がしまり、追いかけるようにして、発車したこと。大体少し間をおくものと思い込んでいたから驚く。向こうのホームの準急が少し見えたくらいだ。

窓から眺めていると松下の工場が見える。高度成長期のころはすごかったのだろうなと想像する。
べつな仕事の関係で、松下の工場へヒアリングに行ったことがある。会議室に行くために延々建物の中を歩いたことがあるが、中にはただ広いだけの部屋の中を通り抜けた。冬の始まりの寒い日で、コンクリの打ちつけの床だったが、そこが工場のラインとして機能していた場所であることはすぐにわかったし、そこから機材と人が消えた今日、日本最大級の製造業のおかれた現状をみるには、余りある光景だった。

降りた門真市駅の前には、イズミヤがあるだけ。それもかなり古い。町を見てもものの15分もかければ見て回れるくらい小さい。町に活気があったのは相当昔のことだと思った。

ここもまた、松下電気産業の発展に伴って、発達した町、すなわち企業城下町である。