霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

輸送ヘリコプター

2018-03-02 21:40:50 | 南極の思い出
「ふじ」には、偵察用の小型機(ベル)1機と輸送用大型機(シコルスキー:積載量2㌧)2機が搭載されていました。
氷が厚く昭和基地から約60km沖まで砕氷しましたが着岸は出来ず、越冬に必要なの物資約500㌧は全て空輸で運ばれました。
ヘリコプターに初めて搭乗するので少し興奮気味でしたが、フワッとしたかと思うと眼下には氷海に浮かぶ「ふじ」が見えました。砕氷してきた航路が一筋あるだけで周囲は一面氷で、第2次隊がビゼットされた「宗谷」の姿を想像しました。
クレバスが縦横に走る氷山を上から眺めていると、やがて昭和基地が見えてきました。ここを通過し大陸の突端(S16地点)に降ろされました。これが南極生活の始まりでした。