今年もこの日がやってきたかと恨めしくカレンダーを覗く。担当はヒーリングルームと事務所と決めていたら家中の天井のすす払いも頼まれ渋々引き受けた。やる気アピールすれば妻の戦意もギアダウンすると読んでいた。ただ今年一番の寒波で日延べになる可能性もありそうだ。
片づけの極意は『モノを一つ一つ手に取り、ときめくモノは仕舞い、ときめかないモノは捨てること。』(詠み人知らず)
着物や若い頃の靴など捨てられない妻、きっと思い出が凝縮されて未だにときめくのだろう。その点、整理するのも面倒臭く何一つときめかない亭主、勝手に捨てられても物忘れの一言で済まされていた。
一年中、朝から晩まで家事が日課の妻、暮れだからと改めてどこの掃除?と訊ねると一年の溜まった埃を取り除き新しい年を迎える準備だとか。仕事では定位置管理を推奨する亭主も自分の事や家の話しとなると別物。少々の汚れや乱れも気にならない亭主と完璧主義を通し続ける妻との凌ぎ合い、恐らくどちらかがボケとか痴呆になるその日まで続くことだろう。