仕立て屋と称する詐欺師に騙された「裸の王様」、祀り上げられ王様に聞く耳などなく自分の主張を強引に通すだけ。周囲は顔色覗き的確な進言もしないYesマンばかり、自分を見失い透明な衣装を身にまといパレードに出てしまう。そう言えば保身の忖度?聞き慣れた言葉だ。
これはデンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセンが1837年に発表した童話。教訓として、どんなに偉い人でも身近に本音で助言してくれる人がいない、また国民の声に耳を傾けようとせずいずれ大事な何かを失う、見誤るという喩え。
周りに囃し立てられ自らおごり、批判や反対意見や現実を受け入れないと「裸の王様」と陰口を叩かれてしまう破目になる。説明責任果たさず穴だらけの対策、筋通らぬ発言の繰り返し、我こそが国民の安全安心を守ると開き直りふんずり返る。真実が見えなくなっていく「裸の王様」だけはなりたくないものだ。