首切られた社員のリベンジ！

オフの日、突然、熊本の友人から携帯に連絡がありました。福岡まで来てるんで会えたらという旨の内容でした。早速、待ち合わせの天神に向かいました。

彼とはもう十年近くなりますか、クライアントの関係でよく熊本で飲み歩いたものでした。地元の総合衣料品店の店長でやり手だったんですが、この不況下で会社が経営不振に陥り、いよいよ倒産してしまったのでした。それからも何度と連絡し合っていましたが、いつしか疎遠になっていました。

この夏の暑さの中、ちょっとダボダボなスーツ姿。どうして？と尋ねたところ、名刺を見せられ、柚子胡椒のセールスで福岡まできたということでした。なつかしい友との再会です。しかし話しの内容はと、苦笑いしながら倒産までの経緯や会社の仕打ち、首切り後仕事のない辛さ、苦しさ、惨さ、離れ離れになった家族のことなどを淡々と話してくれました。首切り後、いまだに仕事のない人や自殺された同僚もいたそうです。しかしそんなこともあって、彼は絶対に負けるもんか！勝ち組に残るんだとリベンジを誓ったそうです。

４９歳での再出発。再就職も決まり、とんとん拍子で管理職。彼ならどこでも通用すると思っていました。今は以前の会社より高い給料をもらい、仕事での目標も見つけ、毎日が楽しいと言っていました。一度リストラにあった者の強さを見せつけられたような気がしました。

ちなみに会社は八代市泉町にある三セクの農林産物流通加工所というところでして、後日、彼が送ってくれた隠れ里の柚子胡椒の写真をこのブログに掲載しました。小さい方がフランス賞？を受賞したという一瓶５００円の逸品、大きい瓶(彼が発案したというニンニク入り)が６００円売りだそうです。ＪＲ、ＪＡＬ、高速道などの売店で販売開始。近い内にデパートや高級スーパーでも販売予定だそうです。
よかったら付き合ってください！