(思考と行動と運を引き寄せ業界に存在する!エッセイ風に綴ったブログ好評連載中)
流通業が専門で小売始め製造・加工・卸しに精通する経営コンサルタント、消費者相手の企業・団体なら経営から現場実践、社員教育まで引き受ける。孤軍奮闘のためサポートできる企業は限られ、全国津々浦々を回り切るには生涯の時間は余りにも短すぎる。
何処にも居ると言われた経営コンサルタント、何ら資格や免許なく頭と口八丁で起業できるのだから増えるのは無理もない。仕事にありつければ時間単価は驚くほど高く、人生逆転を狙うには手っ取り早い仕事と言える。そんな中で生き残るには真似できない独自路線を考案し行動に移すことだった。
ターゲットを誰もが狙う大手ではなく中小零細企業に絞ると、次に行政支援機関に申請して念願の「専門家登録」を果たす。依頼案件は少額謝金だが全力指導が評判となり登録機関や依頼件数も増大、さらに現場熟知の専門家は希少価値と評され追い風の独壇場となる。信頼できる行政機関や金融機関からの紹介、先々は民民契約も期待できる、それらチャンスが飛び込んでくることに気付かされる。
この業界の成功者はほんの一握り、殆どは挫折の道を転がり落ちるという厳しい現実。遅き脱サラの第二の人生にやっと安堵感を覚えたのは還暦過ぎた頃だった。