徳ちゃん繁昌リポート

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【自適に実年】世界的美術館展に魅了されて

2014年08月03日 | 休日通信
平安から明治期に至る、日本絵画の名品を紹介する特別展「クリーブランド美術館展、名画でたどる日本の美」が太宰府市の九州国立博物館で始まり早速出掛けてきました。なんでもアメリカ中部にある人口40万人ほどのクリーブランドという文化都市に、世界屈指の日本美術コレクションを所蔵する美術館がありめったに鑑賞もできない絵画の名品はかりだそうです。

全米屈指の日本美術コレクションを誇る美術館の名画の数々と聞いては夏の暑さも忘れるぐらいにワクワクでした。会場には同美術館が所蔵する平安時代から明治にいたる日本絵画の名品がずらり、雪舟と並ぶ東北や関東で活躍した室町時代の水墨画の大家だった雪村の「龍虎図屏風」は龍や虎の生き生きとした目の輝きが印象的、尾形光琳の燕子花図をオシャレにアレンジした作品もあり、水墨画の掛け軸や屏風の数々に魅了されて流石にうっとりしましたよ。また、必見なのは俵屋宗達の屏風画「風神雷神図」で本物が目の前にあるのですからもう感激でした。幕末明治の奇才・河鍋暁斎が描いた室町時代の遊女の絵。「地獄太夫図」と名乗った遊女を描いた極彩美で夜を表す墨一色のシックな屏風が布施さまや閻魔さまなどを描き込んだ着物の彩りを際立たせています。とにかく日本美術千年の歴史を堪能することができます。さらにクリーブランド美術館が所蔵するピカソ、モネ、ルソーなどの西洋美術コレクションも特別に公開されていてやはり本物は違うと思いましたよ。

夏バテ気味の身体が欲しがっているようで、帰りしな大宰府天満宮の参道まで下りると名物の梅ヶ枝餅がどこの店も1個120円?原材料の高騰はあったにしろ消費税便乗は歓迎できません。荘厳なカルチャーの世界から一気に現実の庶民生活に落ちたみたいでなんとも後味が悪かったですね。


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