2月1日は入試の日だった。
昭和62年の話である。
その日私は中学受験をした。
試験の出来はあまり覚えていませんが、補欠合格だったのでそれぐらいの出来だったのだろう。でも学力のおぼつかない私にとっては精一杯の出来だった。
筆記試験後面接があり、教室(会場)内で弁当を食べた。
父と面接を受け、帰った。その日は家庭内が何となくよそよそしかった。
一日挟んで3日。合格発表の日が来た。
父が発表を見に行って、補欠になっていたという事を学校から帰った時に母から聞かされた。
補欠合格の決まる日までの一週間くらい、気が気ではなかったが、頭の中ではその学校に入学した気持ちでいた。
それから6年間、その学校にお世話になる事になるのだが、入学式を終えて登校初日。
学ランの下に赤い生地で、般若の絵がプリントされているTシャツを着た高校生が、大きくて怖かった。そしてそこの学校には「女子」という存在も言葉も無かった。小学校を出てすぐのお子様にはちょっとセンセーショナルな出来事だった。
2月1日になると毎年その事をちらりと思い出す。
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